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夏を乗り切る~連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」第5回(2022年8月号)

夏を乗り切る~連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」第5回(2022年8月号)
『趣味の園芸』テキスト連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」

はじめてバラを育てる人に向けて、バラとのつき合い方、季節ごとのお手入れをやさしく解説するテキスト連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」
「難しそう」「枯らしてしまいそう」と二の足を踏んでいる初心者さん、大丈夫です! 松尾さんと一緒に、バラのある暮らしを楽しみましょう。

8月号掲載、第5回の内容をご紹介!

 

第5回「夏を乗り切る」

 

暑い夏がやってきました! 猛暑に耐えられるだろうかと少し心配になるかもしれませんが、バラは意外に丈夫な植物です。夏を元気に乗り切るには、株を健康に育てておくことと、夏仕様のお手入れに切り替えること。一緒に夏を乗り切るコツを紹介します。

 

Q.真夏の花を咲かせたままにすると株が弱りますか?

 

A.「花を咲かせる=株が弱る」ではありません

花を摘むのは、株を休ませるために有効な手段ではあります。ただ、咲かせたら必ず弱るというわけではないので、絶対に必要なお手入れではありません。 

夏にバラが弱るのは、花を咲かせること以外が原因であることが多く、「植え替えをしなかった」「病害虫の被害にあってしまった」「土の水はけが悪い」「夏になる以前の水やりが頻繁すぎた」などが考えられます。 こうした要素を克服すれば、夏に花を咲かせても、弱ることなく育ってくれることが多いです。

 

Q.真夏の肥料はいる? いらない?

 

A.暑い夏こそ液体肥料の出番です!

夏は水やりの回数もふえ、その分、肥料の成分が流れ出てしまいやすくなります。暑い時期ほど肥料は大切です。通常の固形肥料に加えて、夏は液体肥料の出番です。一般的な草花用の液体肥料でかまいませんので、夏は「薄くこまめに」が理想的です。規定倍率と回数が、水で500倍に薄めて週1回なら、2~3倍の1000~1500倍に薄め、水やりも兼ねて週2回施すような要領です。 

夏は土が高温になり、根腐れしやすい時期。根腐れの防止に、株元に規定量の珪酸塩白土をばらまくのもとても効果的です。水をやるたびに少しずつ成分が溶けて、根を強くしてくれます。土が減っていたら、新しい培養土を足すと、さらに効果的です。

 

――松尾さんからの8月の一言
いよいよ夏本番です

近年の夏は夕立も少なく、夜の気温も下がりにくい過酷なもの。ですが、バラは本来暑さや強い日ざしには比較的強い植物です。過度に甘やかさず、適切に扱ってあげたいですね!

 

8月号では、夏を元気に乗り切るお手入れについて、松尾さんがやさしく解説します。

 

★この号に掲載されています

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テキスト『趣味の園芸』2022年8月号

NHK出版で購入する | Amazonで購入する

 

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松尾 祐樹(まつお・ゆうき)

京都・洛西の総合園芸店「まつおえんげい」の4代目。ポピュラーな草花からバラをはじめとした専門性の高い植物までさまざまな植物を熟知。バラの楽しみ方、育て方をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル(ガーデンちゃんねる)でも大人気。昨年登録者10万人を突破。

 

★テキスト連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ

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