小型宿根草で楽しむスモールガーデン~連載「おぎはら植物園のナチュラルガーデン」第19回(2022年10月号)
宿根草の人気店「おぎはら植物園」の店長・荻原範雄さんが、ナチュラルガーデンにおすすめの植物と、その楽しみ方をレクチャーするテキスト連載「おぎはら植物園のナチュラルガーデン」。
10月号掲載、第19回の内容をご紹介!
第19回「小型宿根草で楽しむスモールガーデン」
宿根草を使ったナチュラルガーデンが楽しめるのは広い庭だけ? いいえ、そんなことはありません。小さな庭や玄関先でも大丈夫。ベランダだって大型コンテナを使えば楽しめます。
今までナチュラルガーデンをあきらめていたみなさん、ぜひチャレンジしてください!
――メッセージ from おぎはら
スペースがなくてもナチュラルガーデンは楽しめる
「自然な雰囲気のナチュラルガーデンは広い庭がないと無理!」 そう思われがちですが、小さなスペースでも満喫できます。
ポイントは矮性のコンパクトな種類を植えつけること。小型品種は弱い印象があるかもしれませんが、丈夫に改良されたものもあり、栽培も手軽。今回はとりわけ育てやすい小型種の宿根草を選びました。一年草はシーズンごとに入れ替える必要がありますが、宿根草は植えっぱなしで手間いらず。小型なら成長もゆっくりで、狭い場所や鉢植えでも5~6年はそのまま楽しめます。
小さな植物なら限られたスペースでも数多く植栽できるので、コレクション的なおもしろさも魅力。宿根草だけでなく、季節の一年草や多肉植物なども加えると楽しみが増します。特にコンテナは、ナチュラルガーデンのミニチュアのように楽しむのもおすすめです。
わが庭では、家屋近くに石を積んだままの小さな荒れ地がありました。石を移動させ、培養土を加え、さまざまな宿根草を植えて、小さなナチュラルガーデンを楽しんでいます。
★この号に掲載されています
荻原範雄(おぎはら・のりお)
おぎはら植物園店長/長野県上田市で宿根草と山野草を扱う植物専門店を営む。数多くの種類をそろえ、訪れる人に楽しんでいただきたいという思いから、園芸店でありながら「植物園」の名をつけている。扱う宿根草と山野草は4000種を超え、全国に生産者とネットワークを持ち、海外から新品種の導入も積極的に行う。近著に『咲かせたい!四季の宿根草で庭づくり』(講談社)など。
★テキスト連載「おぎはら植物園のナチュラルガーデン」
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