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「転ばぬ先の杖」 冬こそ!病害虫予防

「転ばぬ先の杖」 冬こそ!病害虫予防
黒星病のバラの葉(撮影:田中雅也)

冬は意外にも病気や害虫を退治するベストシーズン。この時期に対処し、翌春以降の病気や害虫の発生を減らしましょう。この時期の防除は「転ばぬ先の杖」になります! 『NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビDo 病気と害虫を防ぐ』の著者、園芸研究家の草間祐輔(くさま・ゆうすけ)さんが、教えてくれました。

 

なぜ冬に病害虫退治?

 

寒い冬は病気や害虫の発生が減る時期ですが、病原菌や害虫が庭やベランダからいなくなるわけではありません。寒さで植物が生育を止めているのと同じように、病原菌や害虫も、活動を止めてじっと越冬しています。そして、暖かくなると動き始め、植物に症状や被害を起こします。
そもそも、病気の原因の多くは、食品に生えるカビと同じ仲間の糸状菌、害虫の正体は植物を食べる虫などです。どちらも生き物なので、季節に合わせて姿や生活の仕方を変え、命を次世代につないでいます。
活動を止める冬のうちに見つけて原因を取り除いておけば、春以降の病気や害虫を減らすことができます。

 

越冬中の病害虫を退治!

 

園芸作業が少ないこの時期は、植物をじっくり観察できる好機です。病害虫の発見に加え、日々の作業で春以降の発生を防ぎましょう。
発病して落ちた枝葉では、病原菌が越冬しています。ヘリグロテントウノミハムシのように、株元の雑草や落ち葉の下で越冬している害虫もいます。放置すると春から活動を始め、病害虫発生の原因に。落ちた枝葉や枯れ草をきれいに掃除すれば、病原菌や虫の隠れ場所がなくなり、予防ができます。
春から秋に発病した枝葉が植物にまだついていたら、速やかに切り取りましょう。ここでも病原菌が越冬しています。
害虫も春に動きだす前に取り除きましょう。活動期はケムシの姿でも、冬は卵やさなぎになっているものもいます。取り除いたらゴミとしてきちんと処分しましょう。

 

『趣味の園芸』12月号では、冬の病害虫予防について、10ページにわたり詳しく特集しています。

 

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テキスト『趣味の園芸』2022年12月号 注目特集「冬こそ!病害虫予防」より

 

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12か月の病害虫対策を徹底ナビ!〈重版出来〉

 

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NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビDo 病気と害虫を防ぐ
草間祐輔 著

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