冬に映えるガーデン グラス~連載「おぎはら植物園のナチュラルガーデン」第21回(2022年12月号)
宿根草の人気店「おぎはら植物園」の店長・荻原範雄さんが、ナチュラルガーデンにおすすめの植物と、その楽しみ方をレクチャーするテキスト連載「おぎはら植物園のナチュラルガーデン」。
12月号掲載、第21回の内容をご紹介!
第21回「冬に映えるガーデン グラス」
ガーデン グラスは、主にイネ科とカヤツリグサ科でフォルムが美しく、観賞性が高い植物の総称です。冬はもちろん、季節ごとの表情も豊か。テキストでは荻原さんが厳選した、庭で使い勝手のよいタイプを紹介しています。
――メッセージ from おぎはら
庭をナチュラルに見せてくれる 今、注目のアイテム
素朴な雰囲気のガーデン グラスは、ほかの宿根草と合わせやすく、庭をいっそうナチュラルに見せてくれます。丈夫で育てやすく暑さ寒さに強いのもうれしい特徴です。
日本には多くのグラスの仲間が自然に生えています。海外から訪れた方々は庭で大切に育てているグラスが道ばたや河川敷に普通にある様子を見てとても驚かれます。わたしも一面のススキが風になびく景色や、さまざまな種類の穂が光を浴びて輝く姿にハッとすることがあります。
大別すると、常緑性と落葉性のグラスがあります。常緑性のグラスは比較的小型で穂は控えめですが、葉色は豊富。冬でも葉が庭の彩りになります。落葉性のグラスは葉がきれいなものもありますが、穂を伸ばした姿に本領を発揮します。冬に地上部が枯れますが、刈り取らずに残しておけば立ち枯れた姿はウィンターガーデンに美しい風情をもたらしてくれます。
今回はこの2タイプに分けて、庭でコントロールしやすいものを選びました。グラスのよさが実感できるラインナップです。
★この号に掲載されています
荻原範雄(おぎはら・のりお)
おぎはら植物園店長/長野県上田市で宿根草と山野草を扱う植物専門店を営む。数多くの種類をそろえ、訪れる人に楽しんでいただきたいという思いから、園芸店でありながら「植物園」の名をつけている。扱う宿根草と山野草は4000種を超え、全国に生産者とネットワークを持ち、海外から新品種の導入も積極的に行う。近著に『咲かせたい!四季の宿根草で庭づくり』(講談社)など。
★テキスト連載「おぎはら植物園のナチュラルガーデン」
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