2023年「クリスマスローズ大図鑑」から最新4種を紹介!
うつむきかげんにひっそりと、でも、確かな存在感を放って咲くクリスマスローズ。「今年はどんな花が現れるのか」毎年シーズンを心待ちにする野々口稔(ののくち・みのる)さんと、今年は2つのナーセリーを訪ねました。『趣味の園芸』2月号で野々口さんがセレクトした2023年版「クリスマスローズ大図鑑」のなかから、育種の最先端を走る2つのナーセリーの、驚きの進化を遂げたクリスマスローズをご紹介します。
「ピエラ」/吉田園芸
緑色のピコティー(覆輪)が特徴的かつ希少なシリーズ。花弁は光に透かすと薄絹のようで、和風なたたずまい。
「クレオパトラ」/広瀬園芸
超多弁で、細くとがった花弁が中央に向かって巻き毛のようにカールするのが特徴的なシリーズ。野々口さんが命名。
「紬(つむぎ)」/吉田園芸
外側の花弁と小花弁の色合いが異なる。筒状に丸まった小花弁がかわいらしい。明るい色合いで、さわやかな印象の花。
「ソレイユ」/広瀬園芸
花弁の外側に向かって少しずつ色が抜けるのが特徴。オレンジ色の花を目指す交配の過程で生まれた。
これらは、ほんの一部。『趣味の園芸』2月号では、世界的にも有名な両ナーセリーで出会った"新しいクリスマスローズ"を、たっぷりと紹介しています!
*クリスマスローズの名前について
ある特徴をもったグループにシリーズ名がつけられることもありますが、多くのクリスマスローズは品種名がない状態で流通しています。ここでは、シリーズ名のついたクリスマスローズを紹介しました。また同じシリーズでも、咲き方や花色の違いなどもあり、バラエティに富んだ姿がクリスマスローズの魅力です。
(撮影:桜野良充 撮影協力:広瀬園芸、吉田園芸)
『趣味の園芸』2023年2月号 「クリスマスローズ大図鑑」より