春を告げる庭の草花~連載「おぎはら植物園のナチュラルガーデン」第23回(2023年2月号)
宿根草の人気店「おぎはら植物園」の店長・荻原範雄さんが、ナチュラルガーデンにおすすめの植物と、その楽しみ方をレクチャーするテキスト連載「おぎはら植物園のナチュラルガーデン」。
2月号掲載、第23回の内容をご紹介!
第23回「春を告げる庭の草花」
毎年春一番に咲く姿を庭で見つけるのは大きな喜び。今回は野草と小球根からまだ肌寒いなか、けなげに花びらを広げる可憐な小花たちを紹介します。
――メッセージ from おぎはら
楚々とした花たちが、早春の庭に風情をもたらす
庭の1年が始まる春、一番に咲く花にはみなさん思い入れがあるのではないでしょうか。
うちの庭ではスノードロップが最初。年によってはプリムラやプルモナリアが先になることもあります。庭で咲く姿を見つけると、寒い冬が終わって花の季節が始まる! と心うれしくなります(仕事は忙しくなるのですが)。
今回は春早くに咲く野草と小球根をセットでそろえました。野草には和風のイメージがありますが、楚々とした姿はどんな庭にも合います。今回は特にナチュラルガーデンに似合うものを選びました。ぜひ庭に加えてみてください。
小球根も同様で、存在感のある花を咲かせる球根植物よりも、可憐なタイプが似合います。園芸品種の球根植物には、暖地では掘り上げるものがありますが、今回は原種を中心に植えっぱなしで自然にふえ、管理しやすいものをそろえました。
野草も小球根も野の花なので組み合わせてもOK。自由に楽しめます。冬の終わりに、春を探して庭を散策するのはとても楽しいもの。見つかる花が多いほど、幸せな気持ちになれるのではないでしょうか。
★この号に掲載されています
荻原範雄(おぎはら・のりお)
おぎはら植物園店長/長野県上田市で宿根草と山野草を扱う植物専門店を営む。数多くの種類をそろえ、訪れる人に楽しんでいただきたいという思いから、園芸店でありながら「植物園」の名をつけている。扱う宿根草と山野草は4000種を超え、全国に生産者とネットワークを持ち、海外から新品種の導入も積極的に行う。近著に『咲かせたい!四季の宿根草で庭づくり』(講談社)など。
★テキスト連載「おぎはら植物園のナチュラルガーデン」
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