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読めばいつもの散歩が変わる。『道草ワンダーランド まちなか植物はこうして生きている』

読めばいつもの散歩が変わる。『道草ワンダーランド まちなか植物はこうして生きている』

『趣味の園芸』テキストの人気連載が満を持して書籍化! 多田多恵子さん著『道草ワンダーランド まちなか植物はこうして生きている』2023年2月17日発売

 

――野に咲くスミレの花には、なぜ天狗の鼻のような出っ張りがあるのか。ナンテンやセンリョウ、マンリョウなど、どうして冬は赤い実をつける植物が多いのか。アジサイの花はなぜ青から赤みがかっていくのか。

 

本書は、NHK『趣味の園芸』テキストの連載エッセイ「道草ウォッチング・植物のデザインを考える」(2020年4月号〜2022年3月号)に、新たに写真や植物学の基礎を解説した書きおろし付録も加えて、加筆・再編集したもの。著者は、テレビ・ラジオ、著作、観察会など多方面で活躍している植物生態学者の多田多恵子さんです。雑草や野の花、庭の花や植木など私たちの身近にある植物を、多田さんが難しい用語を避けて、やさしくかつ科学的な視点から解説。植物の生きる知恵や工夫を探っています。

 

内容紹介

 

「はじめに」より抜粋

いつもの道も視点を変えて歩いてみると、いろんな植物、いろんな発見に出会えます。なにも特別な場所に行かなくても、そこらの野山でも公園でも、いえ、まちなかでもOKです。
よくみれば敷石のすきまに、ちっちゃな雑草が生えています。小さな花に目を近づけて、虫の目で覗いてみれば、生きる知恵に輝いています。庭や畑の草や木にも、ふだん気づいていない知恵や工夫が隠れています。
この本では、雑草や野の花、庭の花や植木など身近な植物を、私が撮影した写真を使って、科学的な視点から観察し、植物の生きる知恵や工夫を探っていきます。
テーマ別に春、夏、秋、冬に並べてありますが、どうぞお好きなところから読んで下さい。
難しい植物用語は避け、誰でも予備知識なしに楽しく読めるように書きました。やさしく書いてはいますが、内容としては生物学や植物生態学を基礎に、植物の魅力的な生き方をさまざまな角度からオリジナルな観察も含めて解説しています。
植物に詳しい人にもこれから親しんでみようという人にも、植物の生き方への理解が深まることでしょう。そうか、そうだったのか、という植物の生き方への理解がきっと得られると思います。とっておきの写真をふんだんに使ったので、写真をながめるだけでも満足のいく本になったと思います。
遠くに行けなくても、私たちのすぐ身近にワクワクする植物の世界があります。さあ、探検に出かけましょう。
植物のワンダーランドにようこそ。道草をたっぷり楽しんでください。

 

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「第一章 春の道草」より

 

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「第二章 夏の道草」より

 

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「第三章 秋の道草」より

 

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「第四章 冬の道草」より

 

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「巻中付録 道草ガイド 植物をもっと楽しむために」より

 

目次

はじめに

第一章 春の道草
その1 新芽の赤
その2 咲いた、すぼんだ、チューリップの花
その3 スミレの不思議 二つの顔をもつ花
その4 花のレストラン
その5 続・花のレストラン
その6 身近な隣人 タンポポ

第二章 夏の道草
その1 人も虫も魅了する 梅雨のアジサイ
その2 巻きひげはただ巻くのみにあらず
その3 水玉ころりん 撥水機能の葉のなぞ
その4 サルスベリの秘密 美肌とフェイクの雄しべ
その5 植物のとげとげ大作戦
その6 キノコを「食べる」植物
その7 毒はこわいが役に立つ
その8 多肉植物の生きる知恵

巻中付録 道草ガイド 植物をもっと楽しむために
花の役割とつくり/葉の役割とつくり/植物の調べ方/植物の名前、学名/用語解説/さあ、出かけよう! 道草を楽しもう!/この本で出会える植物

第三章 秋の道草
その1 飛ぶタネ
その2 果物のつくり
その3 あの手この手でひっつく実
その4 秋の野に咲く 美しいリンドウ

第四章 冬の道草
その1 植物の色素と花の色
その2 冬を彩る赤い実の戦略
その3 冬の地面の「バラの花」
その4 ランと花の種子 菌類との共生
その5 花びらの正体
その6 美しき小さな雑草の花

おわりに

 

著者

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植物生態学者 多田多恵子(ただ・たえこ)

東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了、理学博士。現在、立教大学、国際基督教大学、東京農工大学非常勤講師。専門分野は植物の生存戦略および虫や動物との相互関係。自然観察会や書籍の出版、NHKラジオ「子ども科学電話相談」、NHKテレビ「趣味どきっ!『道草さんぽ』」への出演など、広く啓蒙活動にも力を注いでいる。植物の科学的な知識の普及に貢献した功績により、2021年松下幸之助記念志財団より第29回松下正治記念賞、2022年度日本植物学会特別賞を受賞。著書に『美しき小さな雑草の花図鑑』(山と溪谷社)』、『したたかな植物たち(春夏篇/秋冬篇)』(ちくま文庫)、『図鑑NEO 花』(小学館)など多数。

 

[関連記事] 身近な植物から不思議の国へ『道草ワンダーランド まちなか植物はこうして生きている』植物生態学者・多田多恵子さんインタビュー

 

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道草ワンダーランド まちなか植物はこうして生きている
著者:多田多恵子/定価:1,925円(本体1,750円+税10%)/A5判並製/160ページ(内カラー144ページ)
2023年2月17日発売
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NHK出版から刊行されている、植物の栽培に役立つ本をご紹介します。

 

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