あじさい百花繚乱 今見るべきアジサイ
「美しいアジサイが生まれる陰には何十年という歳月をかけて、何万回もの交配を繰り返す育種家、生産者のたゆまぬ努力があります。連綿と続いてきた園芸の中で生まれた名花には生み出した方の人となりが現れ、それぞれのストーリーがあるのです」と語るのは全国津々浦々を巡り、名花を見いだす塩見亮一さん。
次回、6月4日(日)の「趣味の園芸」(Eテレ・午前8:30~)のテーマは「あじさい百花繚乱」。今見るべきアジサイと、そこに込められた秘話を塩見さんに教えていただきます。テキスト『趣味の園芸』6月号とあわせてご覧ください。
塩見さんが厳選した「今見るべきアジサイ10種」の中から、2つをご紹介!
水凪鳥(みずなぎどり)
多くの人が「水色」と聞いてイメージする、クリアで清涼感あるブルーが何よりの魅力。装飾花には、白い縁取りの中に王家の紋章のような十字マークが現れる。咲き始めの黄色から、徐々に水色へと移ろう様子も美しい。ピンクもあり。
株姿も華やか!
火の鳥
現在のアジサイブームの仕掛け人、一江豊一(いちえ・とよかず)さんの育種による品種。それまで世になかった「最も赤いアジサイ」を求め、15年の歳月をかけて生み出された、現時点での一江さんの赤いアジサイ完成品。日陰で育てると花色がピンクがかるため、鮮やかな赤色にするには、よく日に当てて育てることが大切。
咲き始めから徐々に色づく。
(写真提供:日比谷花壇)
『趣味の園芸』6月号では、往年の名花から最新品種まで、今見るべきアジサイ厳選10種を紹介しています。
▼放送予定
「趣味の園芸」あじさい百花繚乱
放送 6月4日(日)午前8:30~8:55 Eテレ
再放送 6月7日(水)午後1:05~1:30 Eテレ
※特別番組などにより、放送が変更・休止になる場合があります
▼この号に掲載されています
誰もが知っているアジサイ。これまで幾多のアジサイ特集を組んできましたが、その魅力に改めて出会えるような集大成ともいえる大特集をお送りします。注目特集は、タネまき、さし木、株分けなど園芸の楽しみ「ふやす」テクニックを紹介。稲垣吾郎さんの「グリーンサム」第3回は植栽について。