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夏にラベンダーを枯らしてしまった... 暖地でもうまくいくラベンダー栽培のヒケツ

夏にラベンダーを枯らしてしまった... 暖地でもうまくいくラベンダー栽培のヒケツ
育てて7年目、暖地の畑で大株に育ったラベンダー‘グロッソ’が、夏の暑さに負けずに咲く。7月上旬撮影(撮影/大泉省吾 撮影協力/KoHo 伊能美緒)

「夏に枯らしてしまった......」「暖地なのでムリだと思う......」ラベンダー栽培でよく耳にするお悩みです。でも、ガーデナーの伊能美緒さんは真夏に暑い暖地の畑でラベンダーを大株に育てています。ヒケツは、品種選びや植えつけ、ちょっとしたお世話にあるそう。『趣味の園芸』10月号では、暖地でもうまくいく3つのヒケツを、初めての人にもわかりやすく教えてもらいました。一度失敗してしまった人もぜひ再チャレンジを!

 

ここでは、ヒケツその1をご紹介します。

 

暖地で育てやすい品種を選ぶ

 

〈ラベンダーには高温多湿に比較的強い品種がある〉

ラベンダーはカラッとした涼しい環境を好み、ジメジメと暑い暖地の夏は苦手という印象をおもちでは? でも、種類が多く性質もさまざまで、なかには高温多湿の環境に比較的強い品種もあります。 

イチオシの系統はラバンディン系とデンタータ系です。暖地での栽培は難しいといわれるイングリッシュ系にも、メンテナンスさえ気をつければ、なんとか夏越しできる品種も少数ながらあります。一度イングリッシュ系で失敗した経験がある方は、品種を替えればうまくいくかもしれません。 

最近は多くの品種が出回り、苗は春だけでなく秋でも入手できるようになりました。ここで紹介した品種を参考に、この秋からラベンダー栽培を楽しんでください。また、テキストに掲載した、主な系統の特徴がわかる一覧表も栽培前にチェックしておくとよいでしょう。

 

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【おすすめの品種】ラバンディン系 ‛グロッソ'

ボリュームが出て庭植え向き。耐暑性、耐寒性が強く暖地にイチオシ。株張りと樹高は80〜100cmほどで大株になりやすい。鉢植えなら二回り大きな鉢を使い2〜3年に1回植え替えを。乾燥すると花色はグレーを帯びるが香りは持続。同じ系統の'プロバンス' 、'ロングホワイト' などもおすすめ。

テキストではほかにも暖地で育てやすいおすすめの品種を紹介しています。

 

(撮影/大泉省吾)

 

ガーデナー 伊能美緒(いのう・みお)

園芸店や造園会社、植物公園勤務を経て、現在東京都国分寺市でハーブをメインにした有機栽培での庭づくり、メンテナンスを提案する植物店を営む。個人邸の造園やハーブガーデンの植栽ディレクション、講習会も手がけ、自身の畑でハーブ栽培も行っている。

 

みんなのラベンダーの写真 >

 

『趣味の園芸』2023年10月号 注目特集「ラベンダー 暖地でもうまくいく3つのヒケツ」より

 

▼この号に掲載されています

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『趣味の園芸』2023年10月号

今世界的に注目を集めている"ナチュラリスティック・ガーデン"を、趣味の園芸テキストとして初特集。この新しい植栽手法の魅力や庭への取り入れ方、おすすめの植物まで、一年を通して「輝く庭」の秘密を徹底解剖します。注目特集はラベンダー。暖地でもうまくいくヒケツを伝授。稲垣吾郎さんの「グリーンサム」第7回のテーマはバラ。

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