生きものでいっぱい!国営昭和記念公園を歩いてみよう
1983年開園の国営昭和記念公園(東京都立川市・昭島市)は、全国でもいち早く自然の保全と復元に取り組んできた大規模公園です。次回、10月8日(日)の「趣味の園芸」(Eテレ・午前8:30~)は〈生きものパラダイス〉。初期の段階から計画や実施に関わってきた養父志乃夫先生とともに園内を歩き、生きものでいっぱいのガーデンづくりのヒントを探ります。テキスト『趣味の園芸』10月号とあわせてご覧ください。
緑の回復と武蔵野の景観づくり
国営昭和記念公園は昭和天皇御在位50年記念事業の一環として設置された国営公園です。その前は米軍の立川基地で、1977年に全面返還後、跡地の約3分の1にあたる180haが大規模公園として整備されてきました(現在、169.4haが一般に開園)。
設置当初からテーマには「緑の回復と人間性の向上」が掲げられ、基本理念には豊かな緑に包まれた広い公共空間と文化的内容を備えたものとすることなどがうたわれています。
工事着工当初、77種だった昆虫は、約40年たった今では、1000種前後までふえ、移植、植林などにより、植物は七百数十種を数える「いきものパラダイス」が生まれています。その背後には、自然の保全と復元を目指し、多様な生物が暮らす環境づくりを行ってきた人の関わりがあります。生きものをふやす庭づくりのヒントを見ていきましょう。
●上の写真
国営昭和記念公園の「こもれびの丘」。武蔵野の自然を復元したコナラやクヌギなどの雑木林。毎年、枝打ちを行うほか、混み合いすぎた木を間伐するなど、林床にも日光が届くように管理。多様な生きものが暮らせる環境づくりを行っている。
▼放送予定
「趣味の園芸」いきものパラダイス ⑧40年の成果を見に行く!
放送 10月8日(日)午前8:30~8:55 Eテレ
再放送 10月11日(水)午後1:05~1:30 Eテレ
※特別番組などにより、放送が変更・休止になる場合があります
▼この号に掲載されています
今世界的に注目を集めている"ナチュラリスティック・ガーデン"を、趣味の園芸テキストとして初特集。この新しい植栽手法の魅力や庭への取り入れ方、おすすめの植物まで、一年を通して「輝く庭」の秘密を徹底解剖します。注目特集はラベンダー。暖地でもうまくいくヒケツを伝授。稲垣吾郎さんの「グリーンサム」第7回のテーマはバラ。