栽培のチャンスは今だけ! タマネギを大きく育てる4つのポイント
保存性バツグンで、常備野菜として欠かせないタマネギ。半年間かけてゆっくり、じっくり育つので、肥料分がジワジワと長く効く有機質肥料での栽培にぴったりです。栽培のチャンスは年に1回だけ。今が、まさにそのときです。恵泉女学園大学人間社会学部教授(生活園芸、野菜園芸学)の藤田智(ふじた・さとし)さんに、栽培のポイントを教えてもらいました。
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晩秋に苗を植えつけて、翌年の春から初夏に収穫するタマネギ。栽培期間は半年間と長くかかりますが、丈夫で病害虫の被害が少なく、手間もかからないため、失敗しにくい野菜です。栽培に時間がかかる分、ジワジワと効果が表れる有機質肥料での栽培に向き、化学肥料で育てるよりもおいしくできると言われます。
栽培のポイントは、植えつけの適期を守り、適切なサイズの苗を植えること。植えつけが早すぎても遅すぎても、うまく育ちません。また、苗が大きすぎると春先にとう立ちしてネギ坊主ができやすく、かたくなっておいしくなくなります。逆に、苗が小さすぎると冬の寒さで枯れてしまうこともあります。植えつけの際には、浅植えや深植えにも注意しましょう。
大きな球を育てる4つのポイント
1 植えつけ適期を守る
2 根元の直径7〜8mmの苗を選ぶ
3 浅植え、深植えに注意する
4 タイミングを守って2回、追肥(ついひ)する
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2014年11月号より