イチゴの実の赤い部分は「果実」ではなかった!
イチゴの実の赤いところが果実、表面のツブツブがタネ、と思っている方は多いのでは? これはなんと誤り。この時期のイチゴの手入れ法も合わせて、恵泉女学園大学人間社会学部教授(生活園芸、野菜園芸学)の藤田智(ふじた・さとし)さんに教えてもらいました。
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イチゴの赤い部分は果実ではなく、雌(め)しべの土台となる部分で「花托(かたく)」と言います。その表面にあるツブツブはタネではなく、この一粒一粒が果実です。果実の一つ一つの中にタネが入っています。
秋冬&冬越し イチゴの手入れ
寒い冬を乗りきるために休眠(きゅうみん)するので、ほとんど変化は見られません。一定期間、寒さに当たらなければ休眠から覚めないため、防寒は不要です。
周囲に雑草があると、栄養分を奪われてしまいます。こまめに取っておきましょう。寒さや霜で傷んだり、枯れたりした葉を放置すると、病気やカビの原因になります。早めに摘み取りましょう。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2014年12月号より