ネギを白く育てるには
“植えっぱなし保存”ができる長ネギ、好きなときに何度も収穫できる葉ネギ。使い道いろいろなネギが畑にあれば、便利さが格段にアップします。長ネギと葉ネギを栽培する際のポイントを、恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに教えてもらいました。
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土寄せしないと白くならない!
「軟白(なんぱく)化」という言葉をご存じでしょうか。長ネギを育てるにあたって欠かせない作業の一つです。長ネギは成長するにつれて長く伸びていきますが、日光を浴びた部分はすべて緑色になります。そのため、土で埋めて日光を遮り、白い部分を長くする作業が不可欠。追肥とともに土寄せをして、柔らかくておいしい部分を伸ばしましょう。
酸素が長ネギを育てる!
長ネギは、根からたくさんの酸素を吸収する性質をもつため、植えつけのときにひと工夫が必要です。トマトやピーマンの苗のように、根を土の中に埋めてしまっては、長ネギは酸素不足でうまく育ちません。そこで溝を掘って苗を立てかけ、直立する支えとして通気性のあるワラを使います。酸素が長ネギを育てる、と覚えておきましょう。
※テキストではそれぞれの工程を写真入りで詳しく解説しています。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2018年6・7月号より