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クリスマスローズにはなぜ名前がないの?

クリスマスローズにはなぜ名前がないの?
ダブル・レッド「クレオパトラ」。極細弁の剣弁八重咲き。まるでダリアのごときゴージャスな花弁。撮影:加藤宣幸
クリスマスローズにはなぜ名前がないの?
ダブル・ピンク・ブロッチ。桃色の花びらに入る面状の赤の斑点模様。暖色赤系の愛らしいブロッチ。

クリスマス & ローズ、はじめて聞いた美しい響きの名前を、こう呼んでみたくなります。クリスマスのころから春先まで、まるでバラのようなやさしさと優美さで、人を惹きつけるからです。その人気は近年、衰えることを知りません。そんなクリスマスローズの世界を、のぞいてみませんか?園芸研究家の野口貴子(のぐち・たかこ)さんが、とっておきの花を紹介します。

 

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どうして名前がないの?

 

クリスマスローズは大別すると、原種と交配種があります。原種には名前がありますが、原種どうし、原種と交配種、交配種どうしを交配させた交配種の多くには名前がありません。

 

交配種は同じ親のタネから育った株でも、花の形や色が微妙に異なり、さまざまな花が現れる性質があります。咲いてみないとどんな花をつけるかわからないため、多くは品種名がなく、例えば、「ダブル・ホワイト・ブロッチ」といった具合に、花の咲き方や色、模様などの特徴を組み合わせて呼ばれます。これが一般の園芸植物と異なり、初心者が戸惑うところです。

 

原種とは異なり、バラエティに富む花を咲かせる交配種。まったく同一の花が存在しない、一期一会の出会い、花とのめぐり合わせを楽しまれてはいかがでしょうか。

 

ダブル咲き

 

花びらが幾重にも重なった八重咲きの花は、「ダブル」と呼ばれます。同じ咲き方でも、花びらの形や重なり具合、花色や模様もさまざまです。

 

咲き方はほかに、一重に咲く「シングル」、半八重咲きの「セミダブル」があります。

 

ブロッチ

 

「ブロッチ」とは、大きめの斑点模様が重なり合って入る模様のことです。花によって斑点の重なり具合は異なり、密に重なり合い大きな斑点のように見えるものや、重なりが少なくすき間が見えるものがあり、花の表情を豊かにしています。

 

ブロッチ以外にも、斑点や覆輪など、模様にはさまざまな種類があります。

 

■『NHK趣味の園芸』2019年1月号より

趣味の園芸 2019年1月号  

2018年12月21日発売 定価 545円 (本体505円)

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