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小さな庭でバラを育てる時の4つの課題と解決策

小さな庭でバラを育てる時の4つの課題と解決策
撮影:田中雅也

まるでバラ園の一角のようなこの庭。じつはマンションの1階の専用庭で、ほとんどが鉢植えのバラ。バラを鉢植えにして工夫を凝らせば、限られたスペースでもこんな華麗な庭をつくることができます。皆さんも挑戦してみませんか? ローズライフアドバイザーの有島 薫(ありしま・かおる)さんにその「タネ」と「仕掛け」をご紹介いただきます。

 

*  *  *

 

小さな庭でバラを育てる時の4つの課題

 

1 日当たり

2 風通し

3 密植

4 スペース

 

いざバラを育てようと思っても、地植えにできなかったり、隣家に囲まれ日陰で風通しが悪かったりと、住宅街の限られたスペースやベランダが栽培環境になることは少なくありません。

 

そんな環境でもバラは豪華に咲いてくれます。こちらの写真は私の庭。一見とても広く見えますが、じつはマンションの1階の専用庭です。スペースは限られていますが、5月になると右上の写真のようにバラがあふれるように咲きます。それはこの庭がバラを堪能するための「タネ」と「仕掛け」にあふれているからです。

 

その一つが鉢栽培。移動可能でレイアウトが自由自在の鉢植えなら、冒頭に掲げた課題をクリアすることができますし、ほかにもメリットがたくさんあります。

 

狭さは決してデメリットばかりではなく、むしろ小さな庭では一つ一つのバラに愛着をもって接することができ、バラの多彩な表情を発見できるメリットがあります。それに知恵を絞り、工夫を凝らすことこそ庭づくりの楽しみ。

 

それでは、小さな庭をバラでいっぱいにするためのタネと仕掛けを明かしましょう。

 

課題1 日当たり

 

解決策1 環境に合ったバラを選ぶ

 

バラは種類によって必要な日照量が異なります。ハイブリッド・ティーと呼ばれる四季咲き性の大輪品種の仲間は、一日中よく日の当たる場所でなければ、本来の花の姿で咲きませんが、それ以外のバラは半日ほど日が当たっていればOK。さらに、ランブラーと呼ばれる小輪のつるバラの仲間は、ほとんど日がささなくても花が咲きます。ですから、まずは庭にどのくらい日がさすか観察し、適した種類を選びましょう。

 

解決策2 鉢を移動・回転させる

 

鉢植えの最大のメリットは移動可能なこと。根の生育が始まる2月から、蕾がふくらみ始める3月いっぱいは、日当たりのよい場所で生育させます。蕾が色づき始めたら日照が少ないところへ移動させても大丈夫。よく見える場所へ移動させましょう。

 

また、バラは日のさすほうへ枝を伸ばし、太陽に向かって花を咲かせるので、庭の向きによってはせっかく咲いても花の裏側しか見られないという残念なケースがありますが、鉢植えなら蕾が色づいたら鉢を回転させればOKです。

 

※課題2〜4の解決策はテキストに掲載しています。

 

■『NHK趣味の園芸』2019年4月号より

趣味の園芸 2019年4月号  

2019年03月20日発売 定価 545円 (本体505円)

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