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イチゴ摘み取り園に教わる栽培のコツ

イチゴ摘み取り園に教わる栽培のコツ
6月上旬の名残のイチゴ「東京おひさまベリー」。撮影:岡部留美

イチゴ農家といえばハウス栽培が主流のなか、露地栽培のイチゴ摘み取り園があると聞き、訪ねたのは6月上旬。まだそこかしこに真っ赤なイチゴが実っていました。

 

*  *  *

 

冬から春の水やりでしっかりと根を張らせる

 

「収穫はだいたい1株から3回です。最初の実ができる4月下旬から、3番目が収穫できる6月上旬ごろまでが開園期間。5月半ばの2番目の実が、いちばん大きくて甘いですね」と話すのは園主の石井勝さんです。家庭菜園と同様に天候の影響を受ける環境で、来園者も大満足の収穫を迎える秘けつは何でしょう。

 

「まず、『宝交早生(ほうこうわせ)』のような露地栽培向きの品種を選ぶこと。そして、収穫量を決めるのは株の丈夫さ。そのためには、春までに根をしっかり張らせることが大事です。冬の間も根は少しずつ伸びています。イチゴは根張りが浅めなので、霜で根が浮くと、乾いて傷みやすいんです」

 

真冬でも、雨が2週間降らなければ午後3時ごろまでに水やりをすると石井さんは言います。3月にマルチを張ったあとも油断は大敵。雨がしみ込みにくくなるので、マルチの各穴にていねいに水やりをしています。

 

収穫中に大切な4つのポイント

 

摘み取り園は1区画20株。自分の区画でイチゴを摘む来園者に、石井さんが頼んでいることがあります。「まず熟したイチゴを収穫すること。傷んだ実は取り除くこと。枯れた葉とランナーを取り除くこと。そして帰る前に水やりをすることの4つです」。

 

傷んだ実や枯れ葉を取り除くのは、灰色かび病など病気の発生を予防するためです。また、開花時期から出るランナーは、果実へ回るはずの養分を奪ってしまうため、取り除いたほうが実つきがよいそうです。

 

※植えつけ適期に知っておきたい苗選びと土作りのコツはテキストに掲載しています。

 

■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年10・11月号より

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