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インゲンに発生しやすい「かさ枯病」とは?

インゲンに発生しやすい「かさ枯病」とは?

今月はインゲンの栽培をスタートできます。園芸病害虫防除技術研究家・農学博士の根本 久さんに、発生しやすい病気「かさ枯病」について、作付け前の予防法と詳しい症状、対策を紹介します。

 

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どんな病気?

 

細菌による病気で、主に葉で発病します。初め赤褐色の微小な斑点が現れ、その周囲にぼんやりした「黄色のかさ(ハロー)」ができます。さらに進むと枯死した部分が拡大し、そのまわりに黄色い部分が残ります。インゲンマメで最も被害の大きな病害で、梅雨に発生しやすい傾向があります。

 

どうしたらいいの?

 

細菌による病気なので種子伝染を防ぐため、消毒されたタネをまき、連作障害が出ないように輪作します。もし発生した株を見つけたら直ちに抜き取って、畑の外に持ち出して処分します。病気が発生した畑には、早めに銅水和剤(コサイド3000、Zボルドー、ドイツボルドーAなど)などを株全体にかかるように散布します。なお泥はね防止のため、中耕や除草などの作業は晴天時に行いましょう。

 

防ぐには?

 

1 種子消毒された無病のタネをまく。

2 輪作(りんさく)して、インゲンを連作しないようにする。

3 雨による泥はね防止のため、敷きワラ、敷き草、ポリフィルムなどでマルチする。

4 野生クズ(葛)の近くでは栽培しない。

 

■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』連載「病害虫から野菜を守れ!」2020年6・7月号より

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