園芸ビギナーさん必見! ブルーベリーってどんな植物?
まだ園芸をはじめたばかりの人、これから園芸をやってみたいと思っている人。そんな最も初心者のみなさんにおすすめしたいのが、ブルーベリーです。どんな植物なのか、恵泉女学園大学非常勤講師の小林幹夫(こばやし・みきお)さんがやさしく紹介してくれました。
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とっても家庭向き。収穫期間が長く摘みたてが一番美味。
メロンやバナナなどとは異なり、ブルーベリーは収穫後に熟することはありません。完熟した果実をすぐに食べるのが美味。これは育てた人だけの特典です。
また、果実は一斉に熟さないので、とれすぎて困ることはありません。1日の収穫量は少しでも、収穫を2週間ほど次々と楽しめます。
ブルーベリーは果樹。低木だから狭い庭でも鉢植えでもOK。
市販の果実しか見たことがないと、草花と思われるかもしれませんが、ブルーベリーは果樹です。
大木にはならず、玄関先の小さな庭でも、鉢植えでベランダでも育てられ、果実もよくとれます。
花も紅葉もきれい。果実以外に四季の眺めも楽しめる。
家にいながらにして四季を感じられる果樹です。3mほどの低木ながらも庭の目印になる、いわゆるシンボルツリーとして住まいを引き立ててくれます。
また、大きなコンテナに植えて一年草や二年草と寄せ植えすると、鉢植えも観賞性がぐっと高まります。
春にベル状のかわいらしい小花を咲かせる。撮影:丸山 滋
ビギナー向けの果樹。丈夫で育てやすく管理もラク。
果樹と聞くと栽培が難しいのでは?と思われるかもしれません。
もちろん鉢植えなら水やりは欠かせません。基本的なお世話は必要ですが、育てやすさのハードルはとても低い果樹です。
また、病害虫はほとんどつきません。無農薬栽培も可能です。
1品種では実りにくい。同じタイプから2品種栽培しよう。
ブルーベリーは大きく分けると3つのタイプに分けられ、「ノーザンハイブッシュ系」、「サザンハイブッシュ系」、「ラビットアイ系」などと呼ばれます。それぞれのタイプにはさまざまな品種があります。収穫を楽しむには、同じタイプから2つの品種を選ぶようにしましょう。詳しくはテキストで紹介しています。
■『NHK 趣味の園芸』2020年7月号より