ほろ苦く華やかな葉が魅力! リーフチコリーを育てよう
色も形も華やかなリーフチコリーは、テラスの彩りにぴったりです。ほろ苦い葉は、まさに大人の味わい。園芸家の深町貴子(ふかまち・たかこ)さんに、育て方のポイントを教えてもらいました。
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「リーフチコリー」と「チコリー」の違いは?
日本で「チコリー」といえば、10cmほどの小さなハクサイのような形をした野菜が知られています。これは、日光に当てずに軟白栽培した葉(新芽)の部分で、「軟白チコリー」とも呼ばれます。今回紹介する「リーフチコリー」は葉を収穫する野菜で、育て方が異なります。
色や形もさまざま
リーフチコリーは、レタスのように結球するもの、バラが咲いたように葉が巻くものなど形はいろいろ。色も赤、緑、斑入りなどたくさんの種類があり、気温の低下とともに葉色の変化を楽しめるものも。彩りを生かしてサラダで食べるほか、リゾットやパスタなどの加熱調理にも◎。見た目も鮮やかできれいなので、菜園の彩りを兼ねて育ててみましょう。
育苗中は暑さに注意
タネまきの適期は7~8月。暑い時期は、あらかじめタネを水につけ、根を出させてからまくと発芽率がアップします。また、育苗中は半日陰の涼しい場所に置くか、直射日光が当たるベランダなどでは、寒冷紗(かんれいしゃ)をかけて遮光するとすくすく育ちますよ。
深さ20cm以上を確保する
リーフチコリーの根は深く伸びるので、深さ20cm以上のプランターを選ぶのがポイントです。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2020年8・9月号より