渋谷区ふれあい植物センター 軟式さんの園芸日記
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渋谷区ふれあい植物センター 軟式さん  東京都
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過去の日々は全て今日とこれからに繋がっているから

2018/08/03
過去の日々は全て今日とこれからに繋がっているから 拡大 写真1 過去の日々は全て今日とこれからに繋がっているから 拡大 写真2 過去の日々は全て今日とこれからに繋がっているから 拡大 写真3

お久しぶりです。
暑い日が続いていて毎日、
予想気温をチェックするのが憂鬱ですね。
渋谷区ふれあい植物センターは、今日も開園しております。
変わらない熱々の温室内です。

「植物園の話」とは違うのですが、
「植物園のスタッフが植物園のスタッフで居る話」ということで
とても大きな機会があったので、報告させてください。

去る8月1日22時から
NHKクローズアップ現代+という番組で
「あちこちのすずさん」という番組が放送されました。
これは「暮らしの手帖」という雑誌で有名な出版社が
創刊70周年を記念して出版した
「戦中・戦後の暮らしの記憶 君と、これから生まれてくる君へ」という書籍に
戦争体験や戦中戦後の暮らしについて
原稿を投稿した方々にスポットをあて、
失われつつある記憶や思いを次の世代へ繋ごうという
趣旨のものでした。

スタッフ宮内の祖母は今年94歳になります。
祖母が私に語ってきた戦争体験と彼女の思いを文章にまとめ
投稿した処、原稿が掲載されました。
そしてNHKから取材の申込が来ました。

離れて暮らしている祖母は
私が1年に数回会いに行くと必ず、
私の着ている服を撫で、アクセサリーを見て、
「綺麗ねぇ、キレイねぇ、素晴らしいね。
美しいもの着なさい、綺麗なもの見なさい。
美しいものにいっぱいいっぱい触れなさい。」
また
「花は綺麗だね、植物園でばんばん働きなさい」と言います。

戦火を潜り生き抜いて、
記憶から消え去らない風景がある彼女の言葉を
孫の私はとても大切にしながら今日まできました。

人間の生存に無くてはならない酸素を
供給してくれる青々とした葉。
そして美しい花たちをただ自然に咲かせて生きる植物たち。
スタッフ宮内にとって植物はかけがえのないパートナーであり、
また何よりも美しく尊い存在です。
そして、
このパートナーの魅力を広く伝えられる事こそが喜びなのです。
植物園のスタッフで居られることは
私にとってとても幸せで大切なことです。

祖母は戦火の中で、何を見たから、
「美しいものに触れなさい」と私に言うのか。

大変遅い時間ですが
8月3日深夜26時10分から
NHKクローズアップ現代+「あちこちのすずさん」が
再放送されます。
祖母と私に関する放送は大変短いものですが、
よろしければ、ご覧ください。
また書店で「戦中・戦後の暮らしの記録」を
見かけることがあれば手に取ってみてください。

私はこのブログで政治や戦争について
自分の考えや思いを主張したり、
どなたかと意見を交わすつもりはありません。
ただ、朝が来て夜が来るこの日常を
大切に生きていくだけです。

写真左右:スタッフ宮内と祖母。
書籍の画像は暮らしの手帖社HPからお借りしました。

「過去の日々は全て今日とこれからに繋がっているから」関連カテゴリ

みんなのコメント(7)

こんにちは。
暑いですね。これだけ暑いとどこにも出ないでいます。
26時10分?
24時までしか無いのに。4日の2時10分でしょうか。
録画しておきます。
ウンナンチュウキンレンが昨年咲ました。一年間咲きつずけました。でも、不思議な事が出ました。子供だと思ったのが、皆花だったのです。株元に黄色い花が5~6本咲いてます。そんなことが起こるのでしょうか。

返信する

https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=491560
大きな花の株元に、黄入り花が咲いています。

花好きかんちゃん様
外出してもいかに影の中を歩くかばかり考えてしまいますね。
必要がなければお家の中が一番!ですね。

チユウキンレン、素晴らしいですね。
一度に花が大量に咲くのは珍しいことでは
ありません。
地植えならば、そのままにしても
一気に枯れてしまうことはありませんが、
鉢植えの場合、大きさに限界があるので
植え替えられてもよいと思います。
いやー、お見事!
良い写真をありがとうございます。

録画ありがとうございます。
暇な時にでも見て下さい。

コメントありがとうございました。
スタッフ宮内 拝

こんばんは〜
コメントはお久しぶりですm(__)m

その番組、ちょうど見てました。
最近、クロ現みていなかったんですが
たまたまその日は見ていて
「あ・・・れ?宮内さん?」
お会いしたことはなかったけどいつもブログで
拝見していたお顔、びっくりしましたヨ(^^)

おばあさまのみた壮絶な景色、そして
そのときに感じたこと、すこしですが
分かる気がしました。経験もなにもない私が
そう思う、なんて僭越で傲慢なことかも
しれないけれど・・・
心を守り生き続けるための究極の感覚?と
いうのか、いや、これ以上はやめておきましょう。

くらしの手帳、最近のでしょうか。
まだ読めるかな?ちょっと探してみますネわーい(嬉しい顔)

返信する

冬将軍様

リアルタイムで気付いてくださって
ありがとうございました。
30半ばの女は、
下から撮影されたらアウトだと痛感しつつ、
1人涙を流しながら二重顎を拭く放送でした。

暮らしの手帖は6・7月号に掲載されています。
図書館とかならあるかもしれません。

祖母の感覚は・・・・。
そうですね、私も同じように捉えています。
決して過去を振り返らずに
ただただ前を向いて生き続けてきた人の言葉です。

Web上で知っていて、テレビの画面で会って
でもリアルでは知らない。
不思議な時代ですね。
でもこの日記でコメントをくださる方達は
私にとっていつも、背中合わせにいるような
温かい存在です。
ありがとうございました。
スタッフ宮内 拝

こんばんは。

Twitterの方でもお知らせされていましたが、
あいにく観られませんでした。

お婆様、94歳ですか…長生きされていらっしゃいますね。
宮内さんとお婆様の会話のエピソード、拝見して
何だか心が暖かく、しかし少し切なくなりました。

実は私の母方の祖母は今年2月18日、
天国に旅立ったのです。
宮内さんのように戦争のお話はあまり祖母とは
しませんでしたが、よく作ってくれた
ミルクプリンよりもう少し固い食感の
イチゴの入った牛乳かん…。
母方の祖母とのたくさんの触れ合いの中で
今でも強く記憶にある、想い出の味です。

明日が来ることは決して当たり前ではないですね。
二度とない今と言う時を無駄にせず、
日々、色々な物に感動し、喜びや楽しさで
心震わすようなことがいっぱいあるような、
そんな人生を歩んで生きたい、と思いました。

番組を拝見して、ではなくこの日記を拝見しての
感想文…しかも長文、失礼致しました。

最後にもう一言だけ…。
写真を拝見してお婆様、
何となく宮内さんと雰囲気が似ていらっしゃって
品の良いご婦人のように感じられました。

返信する

タウラスゆうき様
Twitterもいつも沢山見て下さり
ありがとうございます。

ずっと離れて暮らしている祖母なので
あまり日常での触れ合いがないまま今日まで来ました。
だからこそ時々交わす会話が印象に
残っているのかもしれません。
おばあ様の思い出の味。大切ですね。美味しそうです。

祖母と私は・・・たぶん性格が似ています。
でも祖母の方が努力家です。
祖母を見ていてもう少しだけでいいから、
彼女の聡明さを受け継ぎたかったとしみじみ思います。

時々、自分がこれから何日
両親と共に過ごす日があるだろうかと数えそうになります。
本当は数えねばならないのかもしれません。
怖くて数えられないというのが正直なところです。
時間は有限ですね。
1日1日を大切にしましょうね。

こちらこそ長文失礼しました。
コメントありがとうございました。
スタッフ宮内 拝

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