サルナシ
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サルナシの基本情報

学名:Actinidia arguta
和名:サルナシ(猿梨)
その他の名前:コクワ、シラクチカズラ、シラクチヅル、ミニキウイ

科名 / 属名:マタタビ科 / マタタビ属

サルナシ

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サルナシとは

特徴

サルナシは、雌雄異株(なかには同一樹に両性花、雌花、雄花をつける雑居のものもある)のつる性の落葉樹です。この仲間(マタタビ属)は東アジアを中心に40種近くが分布し、日本には、サルナシのほかシマサルナシ(Actinidia rufa)、マタタビ(A. polygama)、ミヤママタタビ(A. kolomikta)の4種が分布しています。キウイフルーツは中国原産のオニマタタビ(A. chinensis)から改良されたものです。
サルナシの品種には、自生株から選抜したものからマタタビ属の他種との交雑品種までいろいろあります。一般に果実は小さく、5~15gくらいですが、ほかのマタタビ属の種との交雑品種には30g前後のものもあります。また、果皮は無毛で、緑から淡緑黄色に熟しますが、交雑品種には毛のあるものもあります。収穫の目安は果実を指でつまむと弾力を感じる時期で、完熟しているものは生食できます。

基本データ

園芸分類 果樹
形態 つる植物 原産地 中国
草丈/樹高 3m以上(つるの長さ) 収穫期 9月下旬~11月上旬
受粉樹 必要 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 落葉性,つる性
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • ‘光香(みつこう)’

    果重約12gで、甘みが強く、酸味は中程度。9月下旬に成熟し、追熟は容易。
  • ‘峰香(ほうこう)’

    雌雄異株。果重約11g。果汁が多く、食味がよいので生食に向く。10月上旬に成熟する。
  • ‘蛇喰(じゃばみ)’

    山形県西川町蛇喰地区に自生していた在来種。雌株。果重5g程度で、糖度も高くはないが、実つきが非常によい。
  • 昭和系

    香川農試収集保存系統。雌株。果実は緑色で、果重約13g。甘みが強く、追熟も容易。
  • ‘信山(しんざん)’

    長野県三郷村の在来サルナシとキウイフルーツ‘トムリ’との交雑種。雌株。果重25g前後、果皮は緑褐色で毛はない。酸味は少ないが、糖度も低い。追熟の難易は中程度。
  • ‘茂緑(しげみどり)’

    沖縄県在来のシマサルナシと山形県在来のサルナシとの交雑種。果重20g強程度、果皮は緑色で毛はごくわずか。糖度は14度程度で、酸味は少ない。追熟は容易。

育て方・栽培方法

サルナシの栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:大坪孝之(おおつぼ・たかゆき)
元東京農業大学助教授。現在は東京農業大学グリーンアカデミー講師。ウメ、リンゴ、柑橘類などの主要果樹はもとより、ブルーベリー、スターフルーツなど小果樹や熱帯果樹にいたるまで、果樹全般にわたり栽培研究の指導を行う。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

サルナシのそだレポ(栽培レポート)

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