リパリス
お気に入りに登録する

リパリスの基本情報

学名:Liparis
和名:スズムシソウ(一部のリパリスをこの名称で呼ぶことがある)

科名 / 属名:ラン科 / クモキリソウ属(リパリス属)

リパリス
リパリス・ヌータンス
リパリス
スズムシソウ

クリックすると拡大します

リパリスとは

特徴

リパリスは、その多くが腐葉土が堆積した地面に生え、地表近くに葉を展開させて、株の中央から花芽をまっすぐ上に伸ばし、非常に細かな花を円錐状に咲かせます。世界各地に分布する地生ランで、栽培環境(温度)は、種によってかなり異なります。
例えば、温帯性のリパリスは、かなりの低温でも栽培が可能です。日本原産のリパリスもあり、このタイプは洋ランとして販売されることは少なく、主に山野草として販売されています。
また、亜熱帯性のリパリスは、やや高温が必要です。亜熱帯性リパリスには、バルブをもつものもあり、このタイプは半着生と考えられ、コケの生えるような樹木の肌などに生育します。この亜熱帯性のリパリスが、一般的には洋ランとして知られる種です。
いずれのタイプも、水切れすると著しく生育が悪くなるため、注意が必要です。一般に販売されていることは少なく、また洋ラン専門店でも取り扱いの少ない種類です。

基本データ

園芸分類 ラン
形態 多年草 原産地 世界各地に分布
草丈/樹高 10~30cm程度 開花期 種により異なる。主に春から秋に開花する。
花色 緑,オレンジ,茶 栽培難易度(1~5)
耐寒性 弱い 耐暑性 強い(種により異なる)
特性・用途 常緑性(亜熱帯原産の種。温帯原産の種は休眠期に地上部がなくなるものもある),日陰でも育つ
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • リパリス・ヌータンス

    Liparis nutans
    株全体が褐色で、花も株と同じオレンジ色になる原種。フィリピン原産で、比較的最近、園芸品種として栽培されるようになった。丈夫で、水切れさせなければ元気に育つ。その反面、水切れさせると、しっかりしたバルブもしおれて曲がってしまうので注意する。
  • リパリス・ビリディフローラ

    Liparis viridiflora
    リパリスのなかでは、しっかりとしたバルブをもつ原種。花は、円錐状の穂を長く伸ばし、黄緑色の極小輪をびっしりと咲かせる。肉眼では、一輪一輪を確認するのが難しいほど小さな花を咲かせる。東南アジアに広く分布。

育て方・栽培方法

リパリスの栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:江尻宗一(えじり・むねかず)
アメリカ・サンタバーバラのラン園への留学を経て、須和田農園を経営。カトレアを中心に育種にも取り組む。毎年、世界各地のランの自生地を訪れ、失われつつある野生状態を記録している。日本洋蘭農業協同組合(JOGA)・組合長。英国王立園芸協会(RHS)蘭委員会委員。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

リパリスのそだレポ(栽培レポート)

そだレポの投稿はまだありません。
リパリスを育てたことがある方は、ぜひその経験を皆さんにご紹介してください。

写真を見る

この植物名が含まれる園芸日記過去1年間

関連するコミュニティ

  • 関連するコミュニティはありません

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

ピックアップ
定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!