ブルーベリー
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ブルーベリーの育て方・栽培方法

ブルーベリー
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栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 果樹,庭木・花木
形態 低木 原産地 北アメリカ
草丈/樹高 1~3m 収穫期 6月~9月上旬
受粉樹 必要 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い(ハイブッシュ系)、弱い(ラビットアイ系) 耐暑性 普通(ハイブッシュ系)、強い(ラビットアイ系)
特性・用途 落葉性,初心者でも育てやすい

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

日光を好むので、庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場とも日当たり良好な場所を選びましょう。寒冷地では、鉢植えは冬は鉢を地面に埋め込んで冬越しさせます。

水やり

鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。庭植えの場合は、品種や土質にもよりますが、夏にひどい日照りが続くような場合は水やりが必要です。

肥料

庭植え、鉢植えとも3月に春肥を、5月、8月下旬に追肥を施します。庭植えでは、元肥、追肥とも化成肥料(チッ素N‐リン酸P‐カリK=8‐8‐8など)を用いますが、化学肥料は最小限度に抑えて、できるだけ堆肥などの有機物を施すことが大切です。家庭で出る草や生ゴミなどを有効に利用しましょう。鉢植えでは、元肥には有機固形肥料を、追肥には緩効性化成肥料を施します。

病気と害虫

病気:問題になるものはありません。

害虫:カイガラムシ、コガネムシ、イラガなど
カイガラムシは枝葉について吸汁し、コガネムシやイラガなどは葉を食害します。コガネムシは幼虫が根を食害するので、鉢植えでは要注意です。

用土(鉢植え)

酸性土壌を好み、ハイブッシュ種はpH4.3~4.7、ラビットアイ種はpH4.3~5.3が好適です。栽培農家ではイオウを使って酸度を調整していますが、家庭ではピートモスや鹿沼土などの酸性用土を用います。酸度未調整のピートモス5~6、鹿沼土小粒5~4の配合土などがよいでしょう。

植えつけ、 植え替え

鉢植えの植え替え適期は11月から3月です。根詰まりを防ぎ、通気をよくするのが目的で、鉢の大きさ、生育具合にもよりますが、通常2~3年に1回は必要です。

ふやし方

さし木:休眠枝ざしは3月に、緑枝ざしは6月に行います。

つぎ木:休眠枝つぎは3月に、秋の腹つぎは9月から10月に行います。

主な作業

剪定:適期は1月から2月です。花芽は前年枝の先端部に着生し、葉芽より大きいのですぐに見分けがつきます。1個の花芽の中には、10個以上の花を含んでいます。剪定は株が込んできたら、細い短枝が多くつき衰弱した枝を中心に間引いたり、シュートなどの若い枝もいくらか切り詰めます。細い枝にたくさんの花芽をつけている場合は、切り詰めて花芽を減らすとよいでしょう。

人工受粉:花を訪れる昆虫が少なく結実が悪い場合は、人工受粉を行うとよいでしょう。黒い紙を手のひらにのせ、開いた花の下に置いて枝を軽くたたくと、白い花粉が紙の上に落ちてきます。何度か繰り返して花粉を集め、それを異なる品種の花に軽く当てれば受粉できます。花は下向きに咲き、花の先に雌しべがわずかに飛び出しているので、紙に軽くタッチするだけで花粉がつきます。これを異なる品種の間で交互に行います。

特徴

ブルーベリーは育てやすく、場所もとらず、手軽に楽しめる小果樹です。生食のほか、ジャムやホームメイドのスイーツなどにも使えます。
栽培ブルーベリーは大きくハイブッシュ系とラビットアイ系(Vaccinium ashei)に分けられま...

種類(原種、園芸品種)

‘スパルタン’

‘スパルタン’


Vaccinium corymbosum ‘Spartan’
ノーザン・ハイブッシュ。大粒で品質がよいことでは定評がある。ただ、栽培はやや難しい。6月上旬から中旬成熟。

‘ダロウ’


Vaccinium corymbosum ‘Darrow’
ノーザン・ハイブッシュ。大粒で味は濃いが、完熟前は酸味が強い。6月下旬から中旬成熟。
‘ブルークロップ’

‘ブルークロップ’


Vaccinium corymbosum ‘Bluecrop’
ノーザン・ハイブッシュ。大粒で生産性が高く、定評のある品種。6月下旬から7月中旬成熟。

‘デューク’


Vaccinium corymbosum ‘Duke’
ノーザン・ハイブッシュ。大粒で生産性が高く、定評がある。6月上旬から中旬成熟。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:大坪孝之(おおつぼ・たかゆき)
元東京農業大学助教授。現在は東京農業大学グリーンアカデミー講師。ウメ、リンゴ、柑橘類などの主要果樹はもとより、ブルーベリー、スターフルーツなど小果樹や熱帯果樹にいたるまで、果樹全般にわたり栽培研究の指導を行う。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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おいしい果実をたくさん収穫しよう!

鉢植えでも育てやすく、新鮮な果実を味わえることで人気の果樹・ブルーベリー。コンパクトな樹形を保つ「夏剪定」と、次のシーズンのために枝を更新する「冬剪定」。その二つを組み合わせることで、家庭でも維持しやすいサイズを保ちながら、収穫量を増やすことを目指す。

ブルーベリーのそだレポ(栽培レポート)

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