温帯スイレン
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温帯スイレンの育て方・栽培方法

温帯スイレン
温帯スイレン
‘マイラ’
温帯スイレン
‘アマビリス’

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栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 水生植物
形態 多年草 原産地 世界の温帯域
草丈/樹高 開花期 5月中旬~10月
花色 白,赤,ピンク,黄,複色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 普通
特性・用途 開花期が長い,落葉性

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

少なくとも半日以上、できれば終日直射日光の当たる場所で、株元にしっかり日が届くように育てます。暖かい場所ほど開花が長く続きます。冬も水を十分に張ったまま管理しますが、根茎が凍りつかないように注意します。水面に氷が張る程度であれば大丈夫ですが、根茎が水面から出ないようにしてください。

水やり

鉢を水につけておくので日々の水やりは不要ですが、夏に水位が下がらないように注意し、水が減ったら足します。水道水でかまいません。株元から水面までが10cmくらいになる水位が目安です。水が極端に濁ったり、肥料分が溶け出して藻が発生したら、水を全部交換しましょう。

肥料

元肥として、固形の発酵油かすあるいは緩効性化成肥料を、根の伸びていく先の土に埋め込みます。追肥は真夏を除き、9月まで同様の肥料を施します。

病気と害虫

害虫:ヨトウムシ、アブラムシ、ボウフラ
ヨトウムシは葉がかじられるので被害に気づきやすく、見つけたら直ちに捕殺します。アブラムシは葉や花茎に多発します。また、植物の害虫ではありませんが、ボウフラやユスリカの幼虫が発生しやすいのでメダカを飼うのも効果的です。ただし、害虫が発生して農薬を散布するときには、魚毒性がないことを確認する必要があります。

用土(鉢植え)

田土が適していますが、入手できないときは荒木田土または赤玉土小粒を練って使用します。市販の水生植物用培養土を用いるのもよいでしょう。

植えつけ、 植え替え

7号以上の平鉢(駄温鉢)を用い、ポット苗の根鉢をくずさずに、芽が鉢の中央にくるように植えつけます。植えつけたら水やりし、あらかじめ水を張ったスイレン鉢あるいは大きな容器につけます。水位は、芽の位置から水面までが10cm以上になるようにします。

ふやし方

3月下旬から4月下旬に、伸びた根茎を長さ10cmくらいに切り、別の鉢に植えつけます。株が込み合ってきたり、根茎が伸びすぎて鉢からはみ出している場合には、株分けをするとよいでしょう。

主な作業

枯れ葉取り:葉が黄色くなったら、葉のつけ根から取り除きます。葉が多すぎて重なる場合も、古い葉を減らしましょう。ほうっておくと水が腐る原因となります。

花がら摘み:咲き終わった花は閉じてうなだれます。そうなったら花茎ごとつけ根から切り取ります。蕾であればしっかり上を向いているので、間違えないよう注意しましょう。

特徴

フランスの画家クロード・モネが愛したスイレンです。丸い葉とやさしい色合いの花が水面に浮かびます。花形は熱帯スイレンより豊富で、花と葉が小型のヒメスイレンもあります。花は昼咲き性で、日が高くなるころには閉じます。ワサビのように長く太った根茎を...

種類(原種、園芸品種)

‘アーカンシェル’

‘アーカンシェル’


Nymphaea ‘Arc-En-Ciel’
葉に白やピンク色のさまざまな斑が入る。花弁は細く、花色は淡桃色。開花2日目には花色がより薄くなる。

‘ジェイムズ・ブライドン’


Nymphaea ‘James Brydon’
花弁の幅が広く、枚数が多い。濃いピンク色の花。比較的小型で家庭向きであるが、暑さにやや弱く、夏の高温期には開花が止まる。
‘オールモスト・ブラック’

‘オールモスト・ブラック’


Nymphaea ‘Almost Black’
温帯スイレンと熱帯スイレンの交配種。花の中心が赤黒く、黒いスイレンと呼ばれる。
‘ダーウィン’

‘ダーウィン’


Nymphaea ‘Darwin’
ほんのりとピンク色の花が包み込むように咲く。花弁の元に近くなるほど赤みが強く、ぼかし花色が美しい。花弁数が多いのも特徴。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:島田有紀子(しまだ・ゆきこ)
広島市植物公園に勤務。ベゴニアやペラルゴニウムの仲間などを担当し、保有する豊富な野生種をもとに、耐暑性、耐寒性のあるベゴニアの育種に取り組む。それに止まらず、幅広い植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

さらに詳しく知りたい方におすすめの本

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スイレンの上手な育て方を月ごとに解説・紹介

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