ヒメサユリ
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ヒメサユリの基本情報

学名:Lilium rubellum
和名:ヒメサユリ(姫早百合)
その他の名前:オトメユリ、コマユリ、アイズユリ、ハルユリ、サユリ、アカヤマユリ、カッチキユリ、サツキユリ

科名 / 属名:ユリ科 / ユリ属

ヒメサユリ

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ヒメサユリとは

特徴

日本にはユリの仲間が10種以上自生しています。その一つがヒメサユリで5月に花径5~6cmの桃色の優しい花を咲かせます。多くのユリは、茎がある程度成長してから花芽がつくられるため、植えたあとの手入れや場所が悪いと花をつけませんが、ヒメサユリは前年の夏に蕾がつくられるため、植えればほぼ確実に開花する特質があります。
東北地方南部から新潟県の特産種で、山地から亜高山帯の草原に見られます。生産品が普通に販売されていますが、暑さに弱く、高山植物として扱う必要があります。茎はまっすぐか、やや斜めに伸びて高さ20~50cm、葉は幅広く少し厚みがあります。花には香りがあり、濃い桃色で葯は黄色、細い漏斗形で横向きに咲きます。
同様に育てる野生ユリに、ササユリ(Lilium japonicum)、マツバユリ(L. cernuum)、イトハユリ(L. pumilum)、ホソバコオニユリ(タニマユリ)(L. leichtlinii var. maximowiczii f. tenuifolium)などがあります。

●関連図鑑
ユリ
ヤマユリ

基本データ

園芸分類 球根,山野草
形態 多年草 原産地 東北地方南部から新潟県
草丈/樹高 20~50cm 開花期 5月
花色 ピンク 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 弱い
特性・用途 落葉性,香りがある
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • ササユリ

    Lilium japonicum
    日本列島の特産種で、中部地方以西に見られる。高さは50〜100cm。花はふつうピンク、すばらしい香りがある。あまり丈夫ではない。
  • マツバユリ

    Lilium cernuum
    朝鮮半島から中国東北部に分布。茎は高さ30〜60cm、花は1〜10輪咲く。花弁は藤色を帯びたピンク色で反り返る。
  • イトハユリ

    Lilium pumilum
    モンゴル、中央・東シベリアから中国北部、朝鮮半島に分布。マツバユリに似るが、草丈が高い傾向にあり、花は濃い橙色でつやがある。
  • エゾスカシユリ「ヒメエゾスカシユリ」

    Lilium pensylvanicum Hime ezo sukashiyuri
    戦前に択捉島で発見された草丈10cmほどの極小型のエゾスカシユリ。高山植物として扱うユリのなかで最も丈夫でふえやすく、美しい優良種。

育て方・栽培方法

ヒメサユリの栽培カレンダー
*関東地方以西基準

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:辻 幸治(つじ・こうじ)
1976年、大阪生まれ。ホームセンター勤務を経て、現在は園芸分野の執筆活動も精力的に行う気鋭の園芸家。江戸の園芸文化から、海外のワイルドフラワーまで、幅広く植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

ヒメサユリのそだレポ(栽培レポート)

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