ニューギニア・インパチェンス
お気に入りに登録する

ニューギニア・インパチェンスの育て方・栽培方法

ニューギニア・インパチェンス
ニューギニア・インパチェンス
‘ファンファーレ・ブラッシュ’
ニューギニア・インパチェンス
‘ファンファーレ・オレンジ’

クリックすると拡大します

栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 草花
形態 一年草 原産地 ニューギニア
草丈/樹高 20~50cm 開花期 5月~11月上旬
花色 白,赤,ピンク,オレンジ,黄,紫,複色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 弱い 耐暑性 やや弱い
特性・用途 開花期が長い,初心者でも育てやすい

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

鉢植えにも庭植えにもできます。風通しがよく、午前中は日が当たり、午後からは明るい半日陰となるような場所で育てます。強い直射日光は葉焼けを引き起こします。また、土壌が乾きすぎない、やや湿った場所が向いています。
耐寒性がないので、11月に入ると生育が衰え、やがて枯死します。株を残したい場合はよく日の当たる暖かい室内に取り込みます。

水やり

水切れには弱いので、土の乾き具合に注意します。鉢植え株の場合は、土の表面が乾き始めたら鉢底から水が流れ出るほどたっぷりと水やりします。真夏は朝夕2回の水やりが必要になります。庭植え株の場合は、葉と花にやや張りがなくなってきたころが水やりのタイミングですが、夏は日中には行わず、午前中か夕方に水やりをします。

肥料

次々と花を咲かせているときには、緩効性肥料を施します。生育がおう盛となり、水やりの回数が頻繁なときは微量要素が流出しやすいので、置き肥が望ましいですが、生育がゆるやかなときはチッ素分の少ない液体肥料を水やり代わりに施してもよいでしょう。

病気と害虫

病気:灰色かび病
多湿になると灰色かび病が発生することがあり、茎葉や花に灰褐色のカビを見つけたら、こまめに取り除きます。

害虫:ダニ類、アザミウマ
生育期間中、ダニ類とアザミウマが発生しやすく、葉や花弁が萎縮するような症状が見られます。

用土(鉢植え)

やや湿った場所を好むとはいえ、水はけのよい土で育てます。市販の草花用培養土などを利用し、さらに牛ふん堆肥を1割ほど加えるとよいでしょう。

植えつけ、 植え替え

苗を入手したら、三~四回り大きな鉢に植えつけます。特に「ファンファーレシリーズ」のような大きくなる品種の場合は、定植する際、ポット苗の大きさに対して大きめの鉢に植えつけるのがコツ。例えば3号ポットを入手したら、いきなり8号鉢以上に植えつけるとよいでしょう。その後、植え替えの必要はありません。

ふやし方

切った枝でさし芽をすることができます。天芽(茎の先端)をつけておくと、花が早く咲きます。管ざし(茎の途中部分をさす)をする場合は、節に芽があることを確認します。いずれもさし穂は3~4節つけて茎を切り、土にさす部分の下葉を取り除きます。柔らかいさし穂の切り口が傷まないように、あらかじめ水を吸わせた清潔な用土に、棒などで穴をあけてさし穂をさし、そのあと土を寄せて固定します。日陰に置いて用土が乾かないように管理すると、2週間ほどで発根します。

主な作業

花がら摘み:咲き終わった花が落ちると葉にくっついて、葉を汚したり、灰色かび病の原因になるのでこまめに摘み取ります。

切り戻し:真夏も花は咲いてきますが、無理に咲かせるよりも一度切り戻して株を休ませると、秋からの花が美しくなります。そこで、7月ごろ、草丈の1/3~1/2の位置を目安に、節にわき芽があることを確認して、葉を残して切り戻します。わき芽がわからないときは、だいたいの高さで切り戻し、わき芽が伸びてきたときに枝の整理をするとよいでしょう。切り戻し後は液体肥料を施します。

●こちらも参考に
インパチェンスを例にした、切り戻しで再び花を咲かせる方法

特徴

ニューギニア・インパチェンスはアフリカホウセンカ(通称インパチェンス)の仲間で、ニューギニアの高冷地に自生する原種をもとに育成された園芸品種グループです。インパチェンスと比べて、株、葉、花ともに大きく、生育おう盛で、エキゾチックな印象です。...

種類(原種、園芸品種)

「ファンファーレ」シリーズ

「ファンファーレ」シリーズ


Impatiens Fanfare Series
柔らかい枝が横へ横へと広がり、鉢からこぼれるように垂れ下がる。ほかの品種よりも日当たりを好み、暑さにも強い。

‘ビジョン・イエロー’


Impatiens ‘Vision Yellow’
珍しい黄花。中輪で、花弁が内側に抱えるように咲く。

‘ボニータ’


Impatiens ‘Bonita’
小型種で、葉も花も小さい。4号鉢程度で育てられる。鮮やかな赤色の花が日陰を明るく演出する。
「ソニック」シリーズ

「ソニック」シリーズ


Impatiens Sonic Series
花径8cmほどの大輪で、花色は鮮やか。生育おう盛で、育てやすい。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:島田有紀子(しまだ・ゆきこ)
広島市植物公園に勤務。ベゴニアやペラルゴニウムの仲間などを担当し、保有する豊富な野生種をもとに、耐暑性、耐寒性のあるベゴニアの育種に取り組む。それに止まらず、幅広い植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

ニューギニア・インパチェンスのそだレポ(栽培レポート)

写真を見る

この植物名が含まれる園芸日記過去1年間

関連するコミュニティ

  • 関連するコミュニティはありません

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

ピックアップ
定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!