サツキ
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サツキの育て方・栽培方法

サツキ
‘紫苑’
サツキ
サツキ
‘八咫の鏡’

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栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 庭木・花木
形態 低木 原産地 日本
草丈/樹高 50cm~1.5m 開花期 5月下旬~6月上旬
花色 白,赤,ピンク,紫,緑,複色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 常緑性,耐寒性が強い,盆栽向き,初心者でも育てやすい,グラウンドカバーにできる

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

庭植えの場合は、少なくとも午前中は日が当たる、腐植質に富んだ、水はけのよい場所が適しています。
鉢植えの場合は、開花期は室内でも観賞できますが、基本的に通年戸外で管理します。夏は半日陰、そのほかの時期は日当たりのよい場所に置きます。冬は、乾燥した寒風に当たらない場所へ移動させてください。

水やり

通気性を好み、地表近くに細い根が張るため、乾燥に弱いという特徴があります。春は盛んに成長するので、鉢植え、庭植えともに乾燥させないよう注意しましょう。鉢植えは、夏の高温期には、暑い日中を避けて与えます。庭植えは、基本的に水やりの必要はありませんが、夏の間は乾かさないようにしてください。

肥料

鉢植え、庭植えともに、花後から7月上旬まで、緩効性化成肥料や固形の油かすを1か月に1回施します。9月下旬から10月に1回、また寒肥を2月に施します。

病気と害虫

病気:褐斑病、疫病

害虫:ハダニ、ツツジグンバイムシ、ベニモンアオリンガ、ハマキムシ
乾燥期にハダニやツツジグンバイムシが発生し、葉の汁液を吸い取って白く変色させます。新芽や蕾の内部を食害するベニモンアオリンガの幼虫が4月から6月と、9月から10月に発生します。

用土(鉢植え)

赤玉土小粒5、鹿沼土小粒3、酸度未調整のピートモス2の配合土など、水はけと水もちのよい酸性土壌が適しています。

植えつけ、 植え替え

適期は、開花期を除く3月下旬から6月中旬、または9月下旬から10月です。鉢植えは、2~3年ごとに行います。根鉢を1/3程度くずし、深植えにならないように注意して、一回り大きな鉢に植え替えます。

ふやし方

さし木:6月から7月に、さし木で簡単にふやすことができます。充実した新梢を10cmほどに切り、鹿沼土小粒や市販のさし木用土にさします。絞り花の品種は絞り花が出ている枝を、咲き分け品種(1株にさまざまな模様の花を咲かせるもの)は白無地か絞り花の枝を選ばないと、親と同じ花が咲かないので気をつけましょう。

主な作業

剪定:開花前後に新梢を伸ばし始め、夏の間に翌年開花する花芽を枝先につくります。このため、剪定作業は花後のなるべく早い時期に行います。サツキは枝数が多く、芽吹きもよいので、伸び始めた枝も一緒に3cm程度に刈り込んで好みの形に仕立てることができます。

特徴

サツキは常緑の低木で、関東地方以西の本州のほか、屋久島に隔離分布しています。日当たりがよく、増水すると水没してしまうような川沿いなどに自生しています。開花期は5月下旬から6月上旬で、ヤマツツジなどよりも1か月ほど遅く咲きます。園芸用に乱獲さ...

種類(原種、園芸品種)

サツキ


Rhododendron indicum
原種。日当たりがよく、増水すると水没してしまうような川沿いの岩場に自生する。

‘好月’


Rhododendron ‘Kogetsu’
1株に絞りや覆輪、底白など、さまざまな花を咲かせる咲き分け品種。花は丸弁で、枝の伸びもよい。
‘晃山’

‘晃山’


Rhododendron ‘Kozan’
黄色がかった、ごく淡い紅花。小輪で葉も小さく、株が上に伸びずに這うように伸びる。古品種。

‘日光’


Rhododendron ‘Nikko’
小輪の咲き分け品種。淡紅の地色が上品で、紅単色の花がポイントとなっている。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:倉重祐二(くらしげ・ゆうじ)
新潟県立植物園副園長を経て、現在日本植物園協会事務理事。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、園芸文化史。著書に『よくわかる栽培12か月 シャクナゲ』『よくわかる土・肥料・鉢』(以上NHK出版)、『増補原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜』 (改訂増補、誠文堂新光社)など。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

さらに詳しく知りたい方におすすめの本

驚くほど多彩な品種群、
さまざまな仕立てが楽しめる花木

初夏の庭をあでやかに染め上げるサツキは、庶民の華として昔から親しまれてきた伝統花木。赤や紫、白をはじめ数十種類にのぼる花色、そして豊富な花形と花柄。魅力あふれるサツキを毎年美しく咲かせるための栽培を解説。

サツキのそだレポ(栽培レポート)

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