ウメ(実ウメ)の育て方・栽培方法
‘梅郷’
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栽培カレンダー
*関東地方以西基準
基本データ
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園芸分類 |
果樹 |
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形態 |
高木 |
原産地 |
中国 |
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草丈/樹高 |
2~4m |
収穫期 |
5月下旬~6月 |
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受粉樹 |
多くは必要 |
栽培難易度(1~5) |
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耐寒性 |
強い |
耐暑性 |
強い |
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特性・用途 |
落葉性,耐寒性が強い,香りがある |
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育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日光を好むので、庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場ともに日当たり良好な場所を選びましょう。
水やり
鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。庭植えの場合は、品種や土質にもよりますが、夏にひどい日照りが続くような場合は水やりが必要です。
肥料
庭植えは、7月に有機質肥料か速効性化成肥料を元肥として施します。また、結実が多ければ、4月に速効性化成肥料を追肥します。鉢植えは、2月、6月、9月に有機質肥料か緩効性化成肥料を施します。
病気と害虫
病気:黒星病、ウメ潰瘍病など
黒星病は、果実に黒い斑点ができることで知られる病気です。ウメ潰瘍病も一見、黒い斑点に見えますが、表面だけでなく果肉にまで達しています。後者は細菌性の病気で、普通の殺菌剤は効きません。
害虫:アブラムシ、カイガラムシなど
葉を巻く種類のアブラムシには特に注意が必要です。
用土(鉢植え)
水はけ、水もちのよいことが大切で、この条件さえ満たせば、土はあまり選びません。一般的な市販の用土を用いる場合は、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。
植えつけ、
植え替え
適期は11月から2月です。植え替えは根詰まりを防ぎ、通気をよくするのが目的で、鉢の大きさ、生育具合にもよりますが、通常2~3年に1回は必要です。
●関連ページ
ウメを例にした苗木の植え方(庭木や果樹を庭植えにする)
ふやし方
さし木:さし木はできますが、一部の品種を除いては発根がよくありません。
つぎ木:タネをまいて台木を育てて、それにつぎ木するのが一般的です。切りつぎは2月下旬から3月中旬、芽つぎは8月から10月が適期です。
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取り木で植物を増やす方法
主な作業
剪定:冬期の剪定は12月から2月ですが、庭では新梢の摘心や切り詰め、間引きなど、夏場の手入れが大切です。ウメは短果枝によく結果するので、短果枝が多くつくような剪定が大事です。
人工受粉:実つきが悪い場合、異なる品種の花粉を用いて人工受粉を行うとよく実がつきます。
摘果:実がつきすぎた場合、摘果を行うとよい果実が収穫できます。
摘心:鉢植えでは大切な作業です。新梢が10数cm以上伸びたら、必ず行います。
特徴
実ウメは花も実も楽しめ、育てやすく、ほとんど無農薬でつくることができるので、家庭にはぜひ欲しい果樹の一つです。ウメには花ウメと実ウメがあり、それぞれたくさんの品種がありますが、花も実も楽しむには実ウメの品種のなかから2品種くらいを選ぶのがよ...
種類(原種、園芸品種)
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‘南高’
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日本で最も栽培の多い品種。花粉が多く、雌しべもしっかりしており豊産。自家不和合性。熟期は遅い。
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‘白加賀’
- 関東地方で栽培が多い。花粉はないが、雌しべのしっかりした花をつけ、豊産。
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‘豊後’
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アンズに近いウメで、花はピンク、開花は遅い。1品種だけでよく結実。熟果は酸味が少なく、ジャムに最適。
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‘甲州最小’
- 最も広く栽培されている小ウメ。小ウメ類のなかでは、開花は若干遅く、結実は安定。
「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑
執筆:大坪孝之(おおつぼ・たかゆき)
元東京農業大学助教授。現在は東京農業大学グリーンアカデミー講師。ウメ、リンゴ、柑橘類などの主要果樹はもとより、ブルーベリー、スターフルーツなど小果樹や熱帯果樹にいたるまで、果樹全般にわたり栽培研究の指導を行う。
さらに詳しく知りたい方におすすめの本
四季折々の表情が楽しめる落葉果樹の代表ウメ。古くから庭木として利用されてきましたが、仕立て方しだいではガーデニングのシンボルツリーにもなります。鉢植えにもできるので、狭いスペースでも栽培可能。品種の選び方、美しい花、よい実をたくさんつけるための栽培方法、病害虫とその防除などを詳しく解説。
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