カエデ(モミジ)
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カエデ(モミジ)の育て方・栽培方法

カエデ(モミジ)
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カエデ(モミジ)

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栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 庭木・花木
形態 高木 原産地 北半球の温帯(日本・中国・北アメリカ・ヨ-ロッパ・北アフリカ)
草丈/樹高 5~25m 開花期 4月中旬~5月上旬
花色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通 耐暑性 弱い
特性・用途 カラーリーフ,盆栽向き,初心者でも育てやすい

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

日当たりのよいところを好みますが、乾燥は嫌います。特に高木性のカエデ類は日当たりのよい場所を好みます。カエデ類は通気性と水はけがよく、適度な湿度を保つ肥よくな土を好みます。

水やり

庭植えであれば、基本的に水やりは不要です。鉢植えでは、夏期に水切れを起こさないよう、朝と夕方、十分に水を与えます。水分が不足すると葉がしおれたり湾曲したりします。

肥料

落葉後すぐに、有機物と緩効性の化成肥料を混合したものを施します。落葉し休眠期に入っても、その後早い時期に吸水を始めるので、遅れないように肥料を施します。

病気と害虫

病気:うどんこ病、すす病
うどんこ病が梅雨どきに多く発生します。また成熟した葉にはすす病が発生します。日ごろから日当たりと風通しをよくするようにします。

害虫:アブラムシ、テッポウムシ(ゴマダラカミキリ)、ミノムシ、コウモリガなど
新芽や若い葉にアブラムシ類が発生します。また、幹をテッポウムシが食害し致命傷になることがあります。

用土(鉢植え)

赤玉土(小粒)をベースに腐葉土と黒土を混合して(混合比率の目安は、赤玉土7、腐葉土1、黒土2)植えつけます。盆栽の用土は赤玉土を単独で用いることが多くあります。

植えつけ、 植え替え

鉢植えは2~3年に1回の割で植え替えをします。作業の適期は1月から2月ごろです。
庭植えにする際は、12月から3月ごろ、事前に腐葉土などの有機物を植え穴によく混ぜてから植えつけます。

ふやし方

園芸品種はつぎ木、野生種は実生(タネまき)でふやします。さし木は一般に困難とされますが、5月下旬から7月上旬に当年枝の半熟枝を10~15cmほどに切って赤玉土などの清潔な用土にさします。発根促進剤を塗布するなどしてミストざしや密閉ざしを行うと活着率が高まります。

主な作業

剪定:落葉後すぐの晩秋から冬(11月下旬~2月上旬)に徒長枝、込み枝やからみ枝などを剪定します。イロハモミジなどの庭木は、新梢が熟して木質化し始める5月中旬に伸びすぎた枝を手で折って樹形を整えることがあります。手で折るためそこから下までは枯れ下がらず、強い剪定にはなりません。

特徴

一般にカエデと呼ばれている樹木は、カエデ科カエデ属の、主として北半球の温帯に分布している150種を総称したものです。特に、東アジアを中心に日本に約20種、中国に約30種が分布し、北アメリカ、ヨ-ロッパにまで広がっています。主に落葉高木で切れ...

種類(原種、園芸品種)

‘アオシダレ’(青枝垂)

‘アオシダレ’(青枝垂)


Acer palmatum‘Aoshidare’
広義には青葉の枝垂れ性を指すが、狭義には青葉で全裂し、裂片には深い不ぞろいの鋸歯がある品種を指す。別名‘チリメンカエデ’(Acer palmatum var. dissectum)とも呼ばれている。

‘ノムラ’(野村)


Acer palmatum‘Nomura’
新芽は白い綿毛を覆っているが、葉が開いてすぐは美しい紅色を呈する。その後、濃紅紫色の葉となり、夏過ぎには葉色は緑色が目立つようになる。オオモミジの品種。別名ノウシ(濃紫)。
‘タムケヤマ’(手向山)

‘タムケヤマ’(手向山)


Acer palmatum‘Tamukeyama’
別名‘紅枝垂’とも呼ばれ、広義の紅枝垂れ系の品種。縮緬状の葉をもつ枝垂れ性カエデの代表的な品種で、庭木に利用されることが多い。夏過ぎには、紅紫色の葉は色が薄れる。
‘デショウジョウ’(出猩々)

‘デショウジョウ’(出猩々)


Acer palmatum‘Deshoujou’
若葉は鮮やかな紅色、葉は小型でやや深く裂けるが裂片は幅が広い。夏には葉は緑色となる。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:濱野周泰(はまの・ちかやす)
東京農業大学地域環境科学部教授。環境省特定外来生物等分類群専門家グループ委員をはじめ、学外での活躍も多く、2010年3月に倒れた鶴岡八幡宮の大銀杏の修復再生の指揮をとっている。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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