木立ち性ベゴニア
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木立ち性ベゴニアの育て方・栽培方法

木立ち性ベゴニア
‘リッチモンデンシス’
木立ち性ベゴニア
‘マダム・ファニージロン’
木立ち性ベゴニア

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栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 草花
形態 多年草 原産地 世界の熱帯・亜熱帯地域。主に南米
草丈/樹高 20~200cm 開花期 4月中旬~12月上旬 (ただし、開花初めは冬の加温温度に左右される)
花色 白,赤,ピンク,オレンジ,白+ピンク,白+赤 栽培難易度(1~5)
耐寒性 弱い 耐暑性 普通
特性・用途 開花期が長い,常緑性,初心者でも育てやすい

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

春および秋は日当たりと風通しのよい場所で、夏は涼しくて風通しのよい半日陰で育てます。強い直射日光が当たると葉焼けを起こすので、50%くらい遮光します。冬は、霜が降りる前に室内に取り込み、日当たりのよい窓辺で育てます。

水やり

鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりします。真夏と冬の水やりは、過湿にならないよう控えめに行います。

肥料

用土にはあらかじめ緩効性化成肥料を元肥として混ぜておきます。夏と冬を除き、生育旺盛な株には、緩効性化成肥料を置き肥するか、または液体肥料を施します。生育が衰えている株には肥料は施しません。

病気と害虫

病気:灰色かび病、うどんこ病、斑点細菌病
長雨の時期には灰色かび病が、春と秋にはうどんこ病が発生しやすいので、株が蒸れないように注意し、湿度が高いときには葉にかからないように水やりします。
斑点細菌病は、葉裏に暗緑色の水がしみたような小さな斑点ができ、次第に褐色をした輪紋の病斑が表にも広がります。水やりによって感染するので、発病した株は別に避けておくか、廃棄します。

害虫:アブラムシ、ハマキムシ
春と秋にアブラムシが発生しやすいので注意します。また、ハマキムシが発生すると、糸を出して葉を巻き、葉や新芽、蕾などをかじります。ひきつった葉を見つけたら、害虫を探して捕殺しましょう。

用土(鉢植え)

水はけがよく、通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。例えば、市販の草花用培養土に腐葉土を3割ほど加えるとよいでしょう。

植えつけ、 植え替え

土が古くなって水はけが悪くなった株や、根がよく張っている株は、4月中旬から7月上旬、または9月から10月に、根鉢のまわりの硬くなった土を落とし、新しい用土で同じ大きさの鉢もしくは一回り大きな鉢に植え替えます。

ふやし方

春または秋に、さし木でふやします。株の先端部でも、途中の部分でもさし木ができますが、開花した節には葉芽がないので、必ず葉芽のある節を選んでさし穂をつくります。

主な作業

花がら摘み:シャンデリアのような花房は、まず雄花が咲き、最後に枝分かれした先端に雌花がつきます。雄花は自然に落ちますが、雌花が茶色く傷んだら花柄のつけ根から折り取ります。

切り戻し:一年中切り戻すことができますが、真夏と冬はあまり深く切り詰めると芽吹きが悪いので、軽く切り戻す程度にとどめます。生育旺盛な時期であれば、好みの高さで切り戻すことができます。いずれも、葉芽のある節を確認し、その上で切りましょう。

特徴

地下に球根や根茎をつくらず、茎が立ち上がるベゴニアを木立ち性ベゴニアと呼んでいます。何段にも枝分かれしたシャンデリアのような花房が、葉の間からいくつも垂れ下がって咲き、花と葉の調和が美しい鉢花です。緑葉のほか、光沢のある黒葉に水玉模様や筋が...

種類(原種、園芸品種)

‘ミセス・ハシモト’

‘ミセス・ハシモト’


Begonia ‘Mrs. Hashimoto’
白花の大きな花房と緑葉のバランスが美しい。日ざしが強いと花が赤みを帯びるので、半日陰で栽培するとよい。やや病気に弱く、斑点細菌病が出やすい。
‘リッチモンデンシス’

‘リッチモンデンシス’


Begonia ‘Richmondensis’
夏の高温と日ざしに強いとともに、よく分枝して茂るので、鉢花としてだけでなく、庭植えもできる。耐寒性もやや強く、暖地であれば軒下で冬越しすることもしばしばある。
‘ジニー’

‘ジニー’


Begonia ‘Ginny’
花弁も萼片も深い紅色。分枝性がよく、枝が横へ柔らかく伸びるので、ハンギング仕立てに向く。比較的夏越ししやすい。
‘ティー・ローズ’

‘ティー・ローズ’


Begonia ‘Tea Rose’
芳香のある花がよく咲く。日ざしに強く、真夏を除き、日にしっかり当てて育てる。過湿にはやや弱い。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:島田有紀子(しまだ・ゆきこ)
広島市植物公園に勤務。ベゴニアやペラルゴニウムの仲間などを担当し、保有する豊富な野生種をもとに、耐暑性、耐寒性のあるベゴニアの育種に取り組む。それに止まらず、幅広い植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

木立ち性ベゴニアのそだレポ(栽培レポート)

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