チューリップ
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チューリップの育て方・栽培方法

チューリップ
チューリップ
‘ブラッシング・ブライト’
チューリップ
左‘楊貴妃’、右‘ウェスト・ポイント’

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栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 球根
形態 多年草 原産地 中央アジア~北アフリカ
草丈/樹高 10~70cm 開花期 3月下旬~5月上旬(開花期間は1~2週間)、原種の開花は3月から。
花色 白,赤,ピンク,オレンジ,黄,緑,紫,黒,複色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 ―(休眠)
特性・用途 初心者でも育てやすい

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

日当たりのよい場所で育てます。庭植えの場合は、水はけがよいところで、連作はできるだけ避けます。植えつけの2~3週間前に、1㎡当たり堆肥1kgと苦土石灰100gをよくすき込んでおきます。

水やり

球根植えつけ時に水やりをしたあとは、庭植えの場合は雨にまかせます。鉢植えの場合は鉢土の表面がよく乾いたときにたっぷりと水やりします。次年も咲かせたい場合は、花後も葉が枯れるまでは、土が乾かないように水やりを続けます。

肥料

用土にはあらかじめ緩効性化成肥料(三要素等量)を元肥として混ぜておきます。12月中旬くらいに緩効性化成肥料(三要素等量)を追肥します。なお、お礼肥は新しい球根が腐りやすくなるため施しません。

病気と害虫

病気:かいよう病、褐色斑点病、モザイク病
かいよう病は、発芽直後に葉に灰白色の小さな斑点が現れ、やがて葉の表面が縮れます。発病した株は抜き取ります。
褐色斑点病は、葉に黄色の小さな斑点が現れて大きくなり、ひどくなると葉が枯れます。花には白色から褐色の斑点が現れます。雨が多いときに発生しやすく、発病した株は抜き取ります。
モザイク病は、葉に淡い黄緑色のモザイクが現れます。赤い花弁には白い筋が入ります。

害虫:アブラムシ
春先にアブラムシがつくことがあるので注意します。

用土(鉢植え)

水はけがよく、通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。市販の草花用培養土7、腐葉土2、牛ふん堆肥1の割合で配合するとよいでしょう。

植えつけ、 植え替え

10月中旬から11月中旬に球根を植えつけます。庭植えの場合、球根の2個分の深さとし、間隔は大きな球根の場合は2個分をあけ、小さな球根の場合は1個分をあけて植えつけます。鉢植えの場合や、来年の球根をとらずに花の見栄えを重視する場合は、密植してもかまいません。根を傷めると二度と生えてこないので、土に押し込んだりせずにやさしく扱いましょう。

●こちらも参考に
チューリップを例にした球根の植え方(庭植えにする)

ふやし方

関東地方以南の地域では、花後に急速に気温が高くなり、球根が充実しないうちに葉が枯れてしまうので、球根を太らせることが難しいです。毎年球根を購入しましょう。

主な作業

花がら摘み:花弁が散る少し前に、花首のところで切り取ります。花弁が散って株元に落ちたままにしておくと、球根が病気にかかることがあるのでこまめに除去します。

病気に侵された株の抜き取り:球根がもともと病気に侵されていることがあり、成長の悪い株やいつまでも発芽しない球根は抜き取ります。

球根の保存:翌年も同じ球根を植える場合は、葉が黄色く枯れて、茎が倒れたら球根を掘り上げます。陰干ししてよく乾燥させたら球根を分け、タマネギネットなどに入れて、涼しい場所で吊るし保存します。

特徴

チューリップは花も葉もシンプルで美しく、世界中で人気のある球根植物です。これまでに数えられないほどの品種が誕生し、現在の品種リストには5000を超える品種が登録され、およそ1000品種が世界中で育てられています。品種は、開花期の早生、中生、...

種類(原種、園芸品種)

トライアンフ系

トライアンフ系


Tulipa Triumph Group
花色が豊富で、覆輪の花が多い。開花期は4月下旬。
ダーウィンハイブリッド系

ダーウィンハイブリッド系


Tulipa Darwin Hybrids Group
一重遅咲き品種と原種のフォステリアナとの交配によってつくり出された品種。花も葉も大型で、草丈50〜70cm。開花期は4月中・下旬。
ユリ咲き系

ユリ咲き系


Tulipa Lily-flowered Group
細い花弁がやや反り返って咲く、ユリに似た花。開花期は4月下旬から5月上旬。
ビリディフローラ系

ビリディフローラ系


Tulipa Viridiflora Group
花弁の中央が緑色で、グリーンチューリップとも呼ばれる。開花期は5月上旬。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:島田有紀子(しまだ・ゆきこ)
広島市植物公園に勤務。ベゴニアやペラルゴニウムの仲間などを担当し、保有する豊富な野生種をもとに、耐暑性、耐寒性のあるベゴニアの育種に取り組む。それに止まらず、幅広い植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

チューリップのそだレポ(栽培レポート)

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