ヒメリュウキンカ
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ヒメリュウキンカの育て方・栽培方法

ヒメリュウキンカ
ヒメリュウキンカ

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栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 山野草
形態 多年草 原産地 イギリス、ヨーロッパ大陸
草丈/樹高 3~20cm 開花期 3月~5月上旬
花色 黄,白,山吹色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 夏に休眠する,初心者でも育てやすい

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

とにかく丈夫なのであまり気をつかう必要はありません。ただし、姿よくまとめるには日当たりがよい場所が好ましいでしょう。冬の間も成長しますが、凍結に強く、防寒ハウスなどに取り込むと姿が乱れたり、品種によっては花色や花の変化を出しにくくなったりします。むしろ、一年中棚上などで普通に管理したほうがよくなります。
庭植えでもとても丈夫です。環境が合えばどんどんふえるので、弱い植物との混植は避け、単独で育てたほうが無難です。夏は休眠するので、大型の植物や落葉樹の根まわりに植栽するのも一つの方法です。

水やり

鉢植えの場合、1年を通して1日1回の水やりでよいでしょう。休眠中は、多少の湿り気にも乾燥にも耐えるので、あまり気をつかう必要はありません。
庭植えの場合は自然まかせでほとんど問題はありません。

肥料

肥料分が多いと大味になりやすく、姿も乱れます。開花前の2月上旬ごろから花後の5月上旬ごろまで、三要素等量の液体肥料を2週間に1回施し、新しい塊根と次年の芽の充実に備えます。
庭植えでは特に必要ありません。

病気と害虫

病気:灰色かび病、ウイルス病
低温多湿時に灰色かび病が発生します。葉に色むらが出たらウイルス病に要注意です。また、極端な多湿や極端な凍結により、塊根が傷むことがあります。

害虫:アブラムシ、イモムシ、ナメクジ
アブラムシがつきます。イモムシやナメクジの食害もあります。

用土(鉢植え)

鉢は特に選びません。用土もあまり選びませんが、赤玉土小粒と鹿沼土小粒を等量混ぜたものが使いやすいでしょう。

植えつけ、 植え替え

植えつけ、植え替えは、休眠中の7月下旬から芽が活動を始める9月下旬までに、塊根を取り出して行います。塊根は芽の先端が1cmほど表土の下に埋まるくらいの深さを目安に植え込みます。
植え替えは毎年か2年に1回行います。

ふやし方

株分け:植え替えの際に行います。塊根は、芽をつけた状態で軽く引っ張ると分かれます。数をふやしたいときは塊根をばらばらにします。芽出しは少し遅れますが、やがて発芽し、1年で親株に育ちます。

タネまき:タネが採取できる4月下旬から梅雨明けごろまでに培養土にまきます。冬前ごろから翌年の2月から3月に発芽し、約1年で開花株に成長します。

主な作業

花がら摘み:寒さがゆるむ開花時期に灰色かび病が出やすくなります。予防のために咲き終わった花がらは摘み取ります。

特徴

ヒメリュウキンカはイギリスやヨーロッパ大陸の山地の湿った草原や湖沼畔に生える、小型のキンポウゲの仲間です。リュウキンカの名を冠していますが、リュウキンカ属ではなく、キンポウゲ属の植物です。
夏に地上部がない夏眠性の植物で、地下に...

種類(原種、園芸品種)

‘アウランティアカス’


Ranunculus ficaria ‘Aurantiacus’
アカガネヒメリュウキンカの名で古くから流通する。花はオレンジ色を帯びた山吹色でかわいらしい。一重咲き。

‘ブラゼン・ハッシー’


Ranunculus ficaria‘Brazen Hussy’
カラスバヒメリュウキンカの名で流通する。葉の全体が黒紫色に染まり、黄色花との対比が美しい。一重咲き。

‘カッパーノブ’


Ranunculus ficaria ‘Coppernob’
葉は烏葉(からすば)で、日に当たると全体が紫色を帯びる。花は大輪で、寒さに当たるとクリーム色から白に変化し、色対比がおもしろい人気品種。一重咲き。

‘アルブス’


Ranunculus ficaria‘Albus’
白花の代表的品種で、花はほんのりクリーム色がかる。以前は‘レモン・ダズラー’(R. ficaria‘Lemon Dazzler’)と呼ばれていた。一重咲き。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:富澤正美(とみざわ・まさみ)
山野草専門の生産農園、アルペンガーデンやまくさの園主。国内外の多岐にわたる山野草を扱い、世界各地の希少な品種も栽培している。雪割草、キキョウ、ギボウシ、イカリソウなど、交配に力を注ぐ植物も多い。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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