リンドウ(秋咲き)
お気に入りに登録する

リンドウ(秋咲き)の基本情報

学名:Gentiana scabra var. buergeri
和名:リンドウ(竜胆)
その他の名前:ササリンドウ、疫病草(えやみぐさ)

科名 / 属名:リンドウ科 / リンドウ属

リンドウ(秋咲き)
リンドウ(秋咲き)
‘秋の青空’
リンドウ(秋咲き)
オヤマリンドウ

クリックすると拡大します

リンドウ(秋咲き)とは

特徴

リンドウは秋の山野草の代表的なものです。本州、四国、九州に分布し、人里に近い野山から山地の明るい林床や草原に見られます。人気が高く、薬草としても広く知られています。
春に細い芽が伸びてきて、ササの葉に似た細い葉をつけ、茎は次第に立ち上がります。夏が過ぎると茎は次第に横に倒れ、秋が過ぎたころから、先端に小さな蕾をのぞかせます。蕾は渦状に巻いた状態で、日を追うごとに伸びます。そして、暖かい日ざしのなかで、青紫色で5裂した筒状の花を数輪開きます。花後にはさや状の果実がつき、秋も深まるころには葉が枯れて休眠に入ります。
園芸的改良が盛んで多くの品種が見られ、鉢花や切り花などでも流通しています。

リンドウには春咲きの種類もあります。春咲きリンドウには、チャボリンドウの和名をもつゲンチアナ・アカウリスGentiana acaulis)や、和名がハルリンドウのゲンチアナ・ツュンベリー(Gentiana thunbergii)などが知られています。

基本データ

園芸分類 山野草
形態 多年草 原産地 本州、四国、九州
草丈/樹高 30~50cm 開花期 9月下旬~10月中旬
花色 青紫色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • エゾリンドウ

    Gentiana triflora var. japonica
    北海道から近畿地方の湿った草原に見られる大型種。細い葉は立ち上がり、葉裏は少し白粉を帯びる。初秋に青い花を数輪ずつ、数段連ねるように咲く。
  • エゾオヤマリンドウ

    Gentiana triflora var. japonica ssp. montana
    エゾリンドウの変種で、北海道と東北地方の山地や高山草原に見られる。全体に小型で、花は茎の先端のみにつき、花冠はあまり開かない。
  • オヤマリンドウ

    Gentiana makinoi
    関東地方から四国に見られ、山地の草原や高山の岩場などに生える。葉はやや幅広く、茎葉は立ち上がる。晩夏から初秋に、鮮やかな青い花を茎の先端に咲かせる。花冠はあまり開かない。
  • アサマリンドウ

    Gentiana sikokiana
    近畿地方や四国の山林に見られる特異種。卵形で柔らかく波打つ葉をつけた茎が、地を這うように伸び、秋に優しい空色の花を咲かせる。明るい日陰を好む。

育て方・栽培方法

リンドウ(秋咲き)の栽培カレンダー
*関東地方以西基準

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:富澤正美(とみざわ・まさみ)
山野草専門の生産農園、アルペンガーデンやまくさの園主。国内外の多岐にわたる山野草を扱い、世界各地の希少な品種も栽培している。雪割草、キキョウ、ギボウシ、イカリソウなど、交配に力を注ぐ植物も多い。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

リンドウ(秋咲き)のそだレポ(栽培レポート)

写真を見る

この植物名が含まれる園芸日記過去1年間

関連するコミュニティ

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

ピックアップ
定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!