ギボウシ(ホスタ)
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ギボウシ(ホスタ)の育て方・栽培方法

ギボウシ(ホスタ)
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ギボウシ(ホスタ)

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栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 草花,山野草
形態 多年草 原産地 日本、および東アジア
草丈/樹高 15~200cm 開花期 7月~8月
花色 白,紫 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 落葉性,カラーリーフ,耐寒性が強い,日陰でも育つ,初心者でも育てやすい

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

明るい日陰、または午後は日陰になる場所で育てます。庭植えの場合はあまり激しく地面が乾燥する場所は避けます。

水やり

鉢植えの場合は表土が乾いたら十分に与えます。庭植えの場合は表土が乾いて、しおれているようなら十分に水を与えます。

肥料

4月から6月にかけて月に1回、親指大の固形油かすを5号鉢で5~6個ほど施します。9月から10月には月に1回、親指大の固形骨粉を5号鉢で4~5個施します。

病気と害虫

病気:ウイルス病
ウイルス病は初期には薄いまだら模様が入ります。やがて葉があぶった海苔のように縮れて、不規則にゆがみ、ときに腐った黒い斑点が生じます。治癒不能なので、感染した株は廃棄します。

害虫:ネコブセンチュウ、アブラムシ
ネコブセンチュウは根にこぶをつくり、株の成長を衰えさせます。ひどい場合は根茎も侵します。放置すると被害が大きくなるので、植え替え時に被害根を切り捨てます。
アブラムシは若い葉や花茎、蕾につきます。ウイルス病を媒介するので、早期に防除しましょう。

用土(鉢植え)

水はけ、水もちのよい、適度に湿り気を保つ土が好適で、土質は問いません。市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

植えつけ、 植え替え

鉢植えの場合は毎年または1年おきに、2月から3月に植え替えます。庭植えの場合は3~4年に1回掘り上げて、株を整理し、植え直します。小型種を盆栽づくりにする場合は植えっぱなしでもかまいません。

ふやし方

株分け:植え替えの際に、2~3芽がついた根茎を一つの単位として切り分けます。大型の種類は株を2~3つに分割するか、自然に分かれている部分で分けるにとどめます。園芸品種は株分けでふやします。

タネまき:秋に採取したタネを2月から3月にまきます。用土は親株のものと同じで問題ありません。タネは1か月ほど、湿らせた清潔な川砂やバーミキュライトに混ぜて、冷蔵庫の野菜室に保管してからまくと発芽がそろいます。

主な作業

交配:開花期に目的とする株の雄しべから花粉をとり、別の株の雌しべにつけます。雌側の花は前日に蕾を開き雄しべを取り除いて、虫が入らないように袋をかけておきます。交配が終わったら、また袋をかけておきます。雑種化しやすいので、狙い通りのタネが欲しければ必要な作業です。

タネの採取:10月から11月に黄色く熟した果実を採取します。果実の先端が開き始めたころが適期です。封筒などに入れて乾燥させ、よいタネだけを選び出します。

特徴

ギボウシ属は世界の温帯地域で栽培されている多年草です。野生種は東アジアの特産で、最も多くの種が分布する日本列島では各地に普通に見られます。海岸近くの低地から亜高山帯、湿原から岸壁まで生息環境も多様です。
葉は根元にまとまってつき...

種類(原種、園芸品種)

‘金星’(きんせい)

‘金星’(きんせい)

鮮やかな黄色の、幅の広い覆輪が入る園芸品種。
トウギボウシ

トウギボウシ


Hosta var. sieboldiana
古くから栽培されている、大型の園芸品種の重要な原種。全体に白粉を帯びて葉が円く、オオバギボウシよりもやや草丈が低い。
トウギボウシ‘トクダマ’

トウギボウシ‘トクダマ’

全体に小型で、強く白粉を帯びる。
トウギボウシ‘フランシス・ウィリアムズ’

トウギボウシ‘フランシス・ウィリアムズ’

トウギボウシの園芸品種‘エレガンス’の芽変わりで黄色の覆輪になったもの。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:辻 幸治(つじ・こうじ)
1976年、大阪生まれ。ホームセンター勤務を経て、現在は園芸分野の執筆活動も精力的に行う気鋭の園芸家。江戸の園芸文化から、海外のワイルドフラワーまで、幅広く植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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ギボウシの上手な育て方を
月ごとにやさしく解説!

美しい葉をもつ宿根草として高い人気を誇るギボウシ。ガーデニングブーム以来シェードガーデンには欠かせない存在です。上手に育てるための基礎知識から多彩な品種の紹介、美しい姿に育てる栽培のポイントを月ごとに解説。

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