フラグミペディウム
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フラグミペディウムの基本情報

学名:Phragmipedium

科名 / 属名:ラン科 / フラグミペディウム属

フラグミペディウム
フラグミペディウム
フラグミペディウム

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フラグミペディウムとは

特徴

フラグミペディウムは株や花の形状がパフィオペディラムによく似たランですが、原産地が異なり、またその性質も異なります。中米から南米北部の1年を通して雨の多い地域を原産地とするため、水をたいへん好むランです。左右に広がる葉を6~8枚つけ、その中央から花芽を伸ばして開花します。
株や花のサイズは種類によりかなり差があり、ミニ洋ランに含められる大きさから株幅が80cm以上にもなる大型種もあります。通常1花茎に複数の花をつけますが、一度にたくさんの花を咲かせることはなく、1輪から2輪ずつ開花します。また花が新鮮なうちにぽろっと落ちることもあります。これはフラグミペディウムの特徴ですから心配はいりません。地味な色彩の花が多いのですが、最近はオレンジ色から赤系の鮮やかな色もふえてきています。
一般の園芸店ではあまり販売されませんから洋ラン専門店で探してみましょう。

基本データ

園芸分類 ラン
形態 多年草 原産地 中米~南米北部
草丈/樹高 15~30cm 開花期 不定期咲き
花色 緑,茶,ピンク,オレンジ 栽培難易度(1~5)
耐寒性 弱い 耐暑性 普通
特性・用途 常緑性,初心者でも育てやすい
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • フラグミペディウム・ペアルセイ

    Phragmipedium pearcei
    エクアドル原産の小型の原種。草勢が強く、新芽をどんどん出して育つ強健種。主に夏に花芽を伸ばし、小型の緑茶色の花を咲かせる。
  • フラグミペディウム・ベッセ

    Phragmipedium besseae
    エクアドル、ペルー原産の色鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる原種。オレンジ色系交配種の重要な親となっている。夏の間は常に新鮮な水を与えるとよく育つ。
  • セデニー

    Phragmipedium Sedenii
    ピンクの中輪花の交配種。生育おう盛で育てやすい。古くからある品種で、まれに園芸店などで販売されている。
  • グランデ

    Phragmipedium Grande
    主に初夏咲きの大型交配種。花色は茶緑色。迫力のある花だが、その分、株も大型になる。広い栽培場所のある方向け。
  • フラグミペディウム・ロンギフォリウム

    Phragmipedium longiforium
    夏から秋によく咲く中型の原種。花色は緑茶色。葉はやや細めで、花がないときは観葉植物代わりにもなる美しい葉をしている。
  • エリックヤング

    Phragmipedium Eric Young
    ベッセを親にした交配種で、オレンジ色の大輪花を咲かせる。株はやや大型。不定期咲きで、気温の低いときに咲くと花色が鮮やか。
  • フラグミペディウム・コウダータム

    Phragmipedium caudatum
    中米から南米にかけて広く分布する原種。原産地では木の幹に着生していることもある。花は緑茶色で、花弁が長く伸びるのが特徴。
  • ハンネポポウ

    Phragmipedium Hanne Popow
    オレンジ色とピンクの原種から生まれた小型交配種。ピンクの花が多いが、まれにオレンジ色もある。
  • ドンウィンバー

    Phragmipedium Don Wimber
    ベッセを親にした交配種で、オレンジ色の大輪花を咲かせる。株はやや大型。エリックヤング同様不定期咲きで、気温の低いときに咲くと花色が鮮やかになる。
  • シリミー

    Phragmipedium schlimii
    ピンク色のかわいらしい花を咲かせる原種。花の割に株は大きくなる。やや夏の暑さには弱い。

育て方・栽培方法

フラグミペディウムの栽培カレンダー
*関東地方以西基準

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:江尻宗一(えじり・むねかず)
アメリカ・サンタバーバラのラン園への留学を経て、須和田農園を経営。カトレアを中心に育種にも取り組む。毎年、世界各地のランの自生地を訪れ、失われつつある野生状態を記録している。日本洋蘭農業協同組合(JOGA)・組合長。英国王立園芸協会(RHS)蘭委員会委員。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

フラグミペディウムのそだレポ(栽培レポート)

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