バラ(ブッシュ・ローズ)
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バラ(ブッシュ・ローズ)の育て方・栽培方法

バラ(ブッシュ・ローズ)
‘ジュビリー・セレブレーション’
バラ(ブッシュ・ローズ)
‘ノック・アウト’
バラ(ブッシュ・ローズ)
‘アイズ・フォー・ユー’

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栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 庭木・花木
形態 低木 原産地 アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部
草丈/樹高 0.6~1.8m程度(品種によって異なる) 開花期 5月中旬~6月上旬(主な開花期)、6月中旬~11月(繰り返し開花)
花色 白,赤,ピンク,オレンジ,黄,紫,茶,黒,緑,複色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い~やや弱い(一部の品種) 耐暑性 強い~やや弱い(一部の品種)
特性・用途 落葉性,開花期が長い,香りがある,耐寒性が強い,初心者でも育てやすい

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

生育期はなるべく日当たりと風通しのよい場所で栽培します。風通しが悪い場所では、うどんこ病が発生しやすくなります。庭植えの場合は、肥よくで水はけがよければ、土質は特に選びませんが、その条件を満たしていない場合は、堆肥などを多めにすき込み(1株当たり10~15リットル)、土壌を改良します。

水やり

鉢植えは、年間を通して鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。庭植えは、真夏などに雨が少なく乾燥する場合のみ、たっぷりと与えます。

肥料

鉢植えは、生育期は定期的に液体肥料や発酵油かすの固形肥料などの置き肥を、冬に寒肥として発酵油かすの固形肥料などを施します。庭植えは、冬に寒肥として発酵油かすの固形肥料などを施し、花後と秋口にも同じ肥料を追肥すると効果的です。

病気と害虫

病気:黒星病、うどんこ病
黒星病は、主に梅雨どきなど雨が多い時期に発生し、葉に黒い斑点ができ、やがて黄化して落葉します。黒星病で葉を失うと生育が著しく悪くなります。
うどんこ病は、主に春と秋に新芽を中心に白い粉を吹いたようになり萎縮します。落葉はしませんが生育が阻害され、花がきれいに開かないこともあります。

害虫:アブラムシ、チュウレンジハバチ、カミキリムシ
アブラムシは、主に春と秋に新芽や蕾につき、樹液を吸います。数が多いと新芽が萎縮し成長が阻害されます。
チュウレンジハバチは、主に初夏から秋に発生し、成虫が産卵したあとは茎が割れ、ふ化した幼虫が葉を食い荒らし、ときに枝や株を丸坊主にします。
カミキリムシは、成虫が初夏に飛来し、枝をかじって枯らします。幼虫は夏以降株元から幹の中心部を食い荒らし、最終的には枯死させます。

用土(鉢植え)

水はけがよく、有機質に富んだ土が適します。ブレンドする場合は、赤玉土(小粒):堆肥=7~6:3~4の割合で混合します。市販のバラ専用用土を用いてもかまいません。

植えつけ、 植え替え

大苗は11月から2月、新苗は5月から6月、鉢苗は真夏以外のいつでも行えます。鉢植えの場合は、なるべく1年に1回の割合で12月から2月に鉢替え(植え替え)をし、部分的もしくはすべての用土を新しくします。

ふやし方

さし木:緑枝ざしは、花後の6月または秋10月から11月が適期です。休眠枝ざしは2月下旬から3月上旬に行います。

つぎ木:芽つぎは夏から秋にかけて、切りつぎは冬が適期ですが、台木が入手しにくく、一般的なふやし方ではありません。

主な作業

花がら摘み:5月の開花後から花が咲くたびに適時繰り返します。開花枝は伸びた枝の1/3を目安に切り取ります。

シュート(新梢)の処理:シュートが出てきたら、なるべく早めにピンチ(枝先を摘む)すると樹形が整いやすくなります。

冬の剪定:12月から2月に行います。シュートが出ている場合は古い枝を切り取り、新しい枝に切り替えます。

剪定の方法を動画で詳しく見る
ブッシュ・ローズの冬剪定(ハイブリッド・ティー編)
ブッシュ・ローズの冬剪定(フロリバンダ編)
ブッシュ・ローズの夏剪定
バラの冬剪定 作業の流れを全部見せます編
動画一覧「鈴木満男のバラ剪定レッスン」

特徴

バラは樹形から、木立ち性(ブッシュ・ローズまたは木バラ)、半つる性(シュラブ・ローズ)、つる性(つるバラまたはクライミング・ローズ)の3タイプに分けられます。
ブッシュ・ローズは木立ち性のバラを指し、そのなかには広く栽培されてい...

種類(原種、園芸品種)

‘ピース’

‘ピース’


‘Peace’
淡黄色にピンクのぼかしが入る巨大輪。芳香がある。20世紀を代表する名花。枝は太く葉が大きく、生育はよいが、耐病性は中程度。
‘クイーン・エリザベス’

‘クイーン・エリザベス’


‘Queen Elizabeth’
平凡なピンクの中〜大輪花だが、房になって連続的に開花する。耐病性は中程度だが、生育おう盛で、黒星病で葉を失っても回復が早く、枯れることはない。
‘アイスバーグ’

‘アイスバーグ’


‘Iceberg’
白花の半八重咲き。やや遅咲き。花つき、花もちがよく繰り返し咲く。そこそこ耐病性があり、枝が充実しやすいので、葉を失っても枯れることがない。シュートの発生が少ない。
‘レディ・エマ・ハミルトン’

‘レディ・エマ・ハミルトン’


‘Lady Emma Hamilton’
オレンジ色のカップ咲きで赤みを帯びた葉色との対照が美しい。強いフルーツ香がある。房咲きで花つきがよく、繰り返し咲くが高温にやや弱い。耐病性があり、初心者向き。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:河合伸志(かわい・たかし)
若い頃よりバラの育種に取り組み、日本的な美意識、感性を活かした独自の作風の「禅ローズ」シリーズを作出している。また幅広い植物知識を活用し、バラと他の植物を組み合わせたガーデンの設計や監修、管理指導なども行っている。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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バラ(ブッシュ・ローズ)のそだレポ(栽培レポート)

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