カロライナジャスミンの育て方・栽培方法

栽培環境・日当たり・置き場

排水性、保水性のよい肥沃な土壌が適しています。花を咲かせるためには、鉢植え、庭植えともに日当たりのよい場所で育てます。半日陰でも育ちますが、花数が目立って少なくなります。また、多少寒さに弱いため、冬期に－5℃以下にならず、乾燥した冷たい風が当たらないような場所に植えつけます。寒さが厳しい時期にはマルチングや不織布を株に巻きつけたりして寒さ対策をします。冬の寒さが厳しい地域では、鉢植えで栽培し、冬は無暖房の室内に取り込みます。

水やり

極端な乾燥地を嫌いますので、庭植えは真夏に極端に乾燥しないように水やりをします。鉢植えの場合は、夏期の水切れに注意し、表土が乾いたら十分に水やりをします。冬期は成長が止まるので乾かし気味に管理します。

肥料

寒肥として1月から2月に緩効性化成肥料を施します。また、開花後にお礼肥として、9月にも追肥として緩効性化成肥料を施します。

病気と害虫

病気、害虫とも特にありません。

用土（鉢植え）

花木用培養土7、赤玉土3の配合土、あるいは赤玉土小粒7、腐葉土3の配合土に元肥を加えて植えつけます。

植えつけ、 植え替え

植えつけ：庭植えする場合は、日当たりがよく、有機質に富んだ、排水性のよい場所を選びます。多少寒さに弱いので、冬の寒さや風当たりにも配慮します。根鉢の3倍ほどの幅、深さの植え穴を掘り、掘り上げた土6に腐葉土2、堆肥2の割合で混合して植えつけます。

植え替え：成長が早く、枝がよく伸びるために、鉢植えは2年に1回は一回り大きい鉢に植え替えます。水が通りにくい、葉色が薄くなった、枝の伸びが悪いなどの症状が見られたら植え替えが必要です。根張りがよいので、1/3程度根鉢をくずして、長く伸びた根は鉢に収まるように切りそろえて植えます。

植えつけ、植え替えともに適期は3月下旬から4月、または8月下旬から9月中旬です。

ふやし方

さし木：さし木でふやします。4月中旬から8月が適期です。その年に伸びた枝を10cmほどに切り、1時間ほど水あげをした後に、赤玉土やさし木用土にさします。半日陰で乾燥させないように管理し、発根したら、ポットに鉢上げします。

主な作業

剪定：良好に生育するとつるが1年で2ｍほども伸びてどんどん高くなりますが、絡まった枝をほどき、フェンスやパーゴラなどに誘引することで、横に広げることもできます。長く伸びすぎた場合は、花後に好みの位置で剪定します。切り口付近から再び側枝が伸び、夏から秋にかけて翌年の花になる花芽をつけます。株が大きくなりすぎた場合は、全体を1/3程度まで切り戻すことも可能です。

特徴

カロライナジャスミンは北アメリカ南西部、亜熱帯・熱帯アメリカ原産で、自生地のサウスカロライナ州では州の花とされています。香り高い花木として知られるハゴロモジャスミンやマツリカ、ソケイなどが含まれるジャスミンの仲間（モクセイ科ソケイ属）の花に...