アスチルベ
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アスチルベの育て方・栽培方法

アスチルベ
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栽培カレンダー

基本データ

園芸分類 草花
形態 多年草 原産地 東アジア(日本、朝鮮半島、中国)、北アメリカ
草丈/樹高 20~80cm 開花期 5月~7月
花色 ピンク,赤,白,紫 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性,耐寒性が強い,日陰でも育つ

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

耐寒性が強く、全国で栽培できます。耐暑性もありますが、夏の高温乾燥は葉焼けを起こし、株が弱るので、木陰などの半日陰で水はけよく、しかも乾かさないよう注意します。株元をバークチップなどでマルチングしておくのもよいでしょう。鉢植えは乾きやすいので、夏の間は日陰で管理するほうが安全です。

水やり

1年を通して、極端に乾かさないようにします。特に鉢植えでは、水切れすると葉がチリチリに枯れやすく、蕾も枯れて咲かないことがあります。庭植えのものでも、春の伸長期は土の乾き具合を見て水やりします。

肥料

4月から5月の成長期と秋10月ごろに化成肥料を施します。量が多かったり、濃度が高いと根が傷むので、数回に分けて少しずつ施すのが安全です。

病気と害虫

病気:白絹病、灰色かび病
ほとんど見られませんが、水はけが悪いと梅雨どきを中心に、白絹病や灰色かび病が発生します。

害虫:アブラムシ、ヨトウムシ、ナメクジ、ハダニなど
柔らかい蕾は、アブラムシ、ヨトウムシ、ナメクジなどの被害を受けることがあります。また、夏に乾燥するとハダニが出やすくなります。

用土(鉢植え)

水はけよく、しかも水もちのよいものを使います。一例として、赤玉土小粒6、腐葉土4の配合土など。一般の草花用培養土を使う場合は、鹿沼土と腐葉土を1~2割混ぜるとなおよいでしょう。山野草用培養土も利用できます。

植えつけ、 植え替え

植えつけ:ポット苗は、真夏を除いて、ほぼ周年植えつけは可能ですが、適期は3月から4月、10月から11月です。植え場所は、腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。花つきの開花株は、入手したら花後に一回り大きな鉢に植え替えるか、庭に植えつけます。

植え替え:数年間は植え放しでよく、芽数がふえて混んできたり、花立ちが少なくなるようなら、植えつけ適期の早春か秋に株分けして植え直しをします。鉢植えは根詰まりしやすいので、1~2年ごとに古い用土を落として植え替えます。

ふやし方

株分け:主に株分けでふやします。10月以降、早春までの休眠期に行います。3~5芽ぐらいのかたまりに分けて植えつけます。

タネまき:個体差が出ますが、タネをまいてふやすこともできます。

主な作業

開花後は花がら(花穂)を切り取ります。株元の乾燥を防ぐため、バークチップなどでマルチングをしておくのもよい方法です。

特徴

アスチルベは初夏の庭を明るく彩り、半日陰のシェードガーデンにも向く花で、梅雨の長雨にも花が傷むことなく元気に咲き続けます。雨天のほうがかえって風情が感じられるほどで、雨上がりの美しさは、また格別です。アスチルベ属には25種ほどがあり、日本の...

種類(原種、園芸品種)

‘ビジョンス’


Astilbe chinensis ‘Visions’
シネンシスタイプの強健種。穂は立ち性で花が密につく。濃桃色。このタイプには赤花や白花の品種がある。
‘スプライト’

‘スプライト’


Astilbe ‘Sprite’
シンプリシフォリアタイプで小型種。穂が横に広がり、繊細で優雅。桃花で白花品種もある。

‘ファナル’


Astilbe ‘Fanal’
赤花系の代表的な品種。

‘ディアマント’(‘ダイヤモンド’)


Astilbe ‘Diamant’
白花系の代表的な品種。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:小黒 晃(おぐろ・あきら)
種苗会社ミヨシで、主に宿根草の導入、試作に携わっている。また、一般公開をしている宿根草ガーデンの管理を担当している。日本における、宿根草全般の栽培特性に造詣が深い。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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