エダマメ(枝豆)
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エダマメ(枝豆)の育て方・栽培方法

エダマメ(枝豆)
エダマメ(枝豆)

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栽培カレンダー

中間地の主な作業

基本データ

園芸分類 野菜
収穫期 7月中旬~8月(ポットまき)

育て方のポイント

栽培のポイント

マメ科野菜の大きな特徴は「根粒菌と共生」していること。つまり、根粒菌が根に小さな粒々のこぶをつくって寄生し、マメの栄養分を少しだけ分けてもらいながら、空気中のチッ素分を取り込んでアンモニアに変え、豆に栄養分を返しているのです。そのため、化成肥料は通常の半分の量で十分です。チッ素分の多い肥料をたくさんまくと、葉ばかり茂り、実がつきにくくなります。なお、タネを直まきすると、カラスなどの鳥害にあうことが少なくありません。鳥害を防ぐため、ポットで育苗しましょう。

エダマメの栽培でよくある疑問、悩み


Q.品種選びのポイントは?
初心者の方には、タネまきから収穫までの日数が短い「極早生種」や「早生種」をおすすめします。
エダマメは、短日条件(1日のうち夜より昼が短い)で花をつける性質があります。一般的に、極早生種、早生種は、長日条件でも花がつきやすく、早めにタネをまいても収穫までの日数が短いので、つくりやすいとされます。一方、晩生種は、短日性が強く、収穫までの日数がかかる分、栽培はやや難しいといえます。
味の点では、茶マメや黒マメがおすすめなのですが、晩生種が多く、栽培は難しいといわれていました。しかし、最近では早生種や中生種も登場し、さらに通常のエダマメ(青豆、黄豆)でも、茶マメ風の味わいをもったものなど、栽培しやすい改良種が続々と登場しています。

Q.タネまきから10日たったが、芽が出ない
タネをまく時期は問題ありませんので、考えられる原因は2つあります。
1つ目は、タネをまいた直後にカラスやハトなどに食べられてしまった可能性。まいた直後のタネや双葉は鳥の大好物なので、ねらわれたのかもしれません。タネまき後は寒冷紗(かんれいしゃ)のべたがけなどで、初生葉(双葉の次に出る葉)が出るまで覆っておくと被害を防ぐことができます。
2つ目は、タネをまく前に、6時間以上水につけてしまうと発芽率がぐんと落ちてしまうので、もし水につけていたとしたら、それが原因だったかもしれません。

Q.株は大きく育つが、実つきがよくない
肥料(特にチッ素分)のやりすぎかもしれませんね。エダマメやインゲン、エンドウなどのマメ科植物の根には、「根粒菌(こんりゅうきん)」という菌が共生しています。そのため、前作で肥料をたっぷり与え、肥料分が残っているような場所は、エダマメの栽培には向きません。
肥料を少なめにしたにもかかわらず、実つきが悪い場合は、カメムシなどの害虫のしわざかもしれません。

Q.収穫時期の見分け方は?
エダマメの収穫適期は、6~7日ほどといわれています。このため、タイミングを逃さず収穫することが大事です。
品種によって、タネまきから収穫までの日数が異なるので、タネ袋の説明書きを確認し、目安にするとよいでしょう。
見た目では、1つの株についているさやの全体の7~8割がふくらみ、指で押すと中の豆がはじけるぐらいのころがベストなタイミングといわれます。さやが全部ふくらむのを待っていると、とり遅れる可能性があるので注意しましょう。家庭菜園では、株ごと収穫せずに、大きくなったさやから順に切り取って収穫する方法もおすすめです。

◆質問・回答は、『野菜づくり徹底Q&A』(NHK出版)から一部を抜粋しています。これ1冊でお悩み解決!野菜73種の「ギモン」が満載『もっと知りたい野菜づくりQ&A』もおすすめです。

特徴

ダイズを若どりしたもので、タネまきから約3か月の短期間で収穫できます。タネまき後の鳥害、開花期のカメムシなどの虫害を防ぐために、防虫ネットをフル活用。タネまき直後から収穫まで、かけたままにしておきます。
豊富なビタミン類と良質の...

種類(原種、園芸品種)

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植物図鑑の内容は随時、追加・更新をしていきます。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:藤田 智(ふじた・さとし)
恵泉女学園大学人間社会学部園芸文化研究所教授。大学での指導のほか、各地で社会人を対象にした講演や菜園指導なども行う「野菜づくりの伝道師」。テレビやラジオへの出演、雑誌や書籍の執筆など、幅広く活躍している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

さらに詳しく知りたい方におすすめの本

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