トウモロコシ(スイートコーン)の育て方・栽培方法
栽培カレンダー
中間地の主な作業
基本データ
育て方のポイント
栽培のポイント
トウモロコシは、風で運ばれる雄穂の花粉が雌穂について受粉するため、2列以上で栽培します。また、異なる品種を近くに植えると花粉が交雑して、品種の特性が出ません。つまり、甘い品種の隣に甘みの少ない品種を植えると期待どおりの甘い品種ができなくなります。肥料を好むので忘れずに追肥を行います。
トウモロコシの栽培でよくある疑問、悩み
Q.根元から伸びてきたわき芽は取ったほうがよい?
かつては、トウモロコシから出るわき芽(ひこばえ)は取り除き、1本にしたほうが実のつきがよいとされていました。しかし最近では、葉の面積をふやしてより多くの光合成をさせるほか、風などで株が倒れるのを防ぐために、残しておく方法が主流となってきました。
Q.1株に雌穂(雌花)が2つついた。どちらも収穫できる?
プロの生産農家では、品種によって2穂目の収穫をする場合がありますが、家庭菜園で実の詰まった大きい実をつくるなら、1株に1果が基本です。2つ残しても、養分が分散されて実の出来が悪くなるので、下についているほうを間引き、残した雌穂を大きく育てたほうがおいしい実ができます。
1株から複数出た雌穂は、一番上のものを残して、ほかは絹糸(けんし、先端につく毛のような部分)が出始める小さいうちにかき取っておきましょう。かき取った雌穂は、ヤングコーンとして利用できます。すぐにゆでてサラダにしたり、炒め物などにすると、甘みがあっておいしいですよ。
Q.鳥の被害から実を守る方法は?
いよいよ収穫というときに、せっかく実った実を食べられてしまうのはとても残念ですね。収穫時期が近づいたら、株のまわりに支柱を立てて鳥よけネットやテグスを張ったり、ネット状の袋を実にかぶせるなどして被害を防ぎましょう。
Q.実入りが少ない原因は?
受精が不完全だったのではないでしょうか。トウモロコシは雄花、雌花が別々に咲く雌雄異花(しゆういか)植物です。ですから、1本しか植えないと、雄花と雌花の開花時期がずれた場合、受精せずに実がつかないことがあります。できれば、複数の株(同一品種を5~6本以上)を2~3列以上で栽培しましょう。受粉を確実にさせるため、雄花が咲いたら、手で揺すって花粉を飛ばし、雌花にかけるようにするとよいでしょう。
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特徴
家庭菜園では、糖分が多くて甘いスイートコーン種がおすすめです。タネは鳥に食べられやすいので、タネまき後に不織布などで覆い、間引くまではかけたままにしておきます。実(雌穂)は1株に複数つきますが、充実した実を作るため、いちばん上だけを残します...
種類(原種、園芸品種)
この植物の原種、園芸品種はまだ登録されていません。
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執筆:藤田 智(ふじた・さとし)
恵泉女学園大学人間社会学部園芸文化研究所教授。大学での指導のほか、各地で社会人を対象にした講演や菜園指導なども行う「野菜づくりの伝道師」。テレビやラジオへの出演、雑誌や書籍の執筆など、幅広く活躍している。
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トウモロコシ(スイートコーン)のそだレポ(栽培レポート)
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