ダイコン(大根)
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ダイコン(大根)の育て方・栽培方法

ダイコン(大根)
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栽培カレンダー

中間地の主な作業

基本データ

園芸分類 野菜
収穫期 5月下旬~6月中旬(春まき)、10月下旬~11月中旬(秋まき)

育て方のポイント

栽培のポイント

ダイコンは、生育適温が17~20℃と冷涼な気候を好みますが、10℃以下の低温では花芽ができてしまい、根の肥大が妨げられます。そこで、タネのまきどきを逃さないことが大切。まっすぐなよいダイコンを収穫するためには土を深くよく耕して、タネを菜園に直まきします。

ダイコンの栽培でよくある疑問、悩み


Q.株間を30cmあけないとダメ?
野菜には、種類に応じた適切な株間があります。株間は、それぞれの野菜が元気に育つのに最低限、必要な広さと思ってください。
間隔が狭ければ収穫量がふえると思われがちですが、ダイコンなどは、地上部は伸びても根が太ることができないといったように、狭ければ狭いなりの収穫量しか得られません。
ですから、適切な株間をきちんとあけて栽培することをおすすめします。

Q.間引きで残す株の見分け方は?
タネを一斉にまいても、発芽や生育の様子には違いが出てくるものです。したがって、成長のよい株とよくない株を見分けて適切に間引くことは、おいしい野菜を収穫するための重要なポイントといえます。
では、残す株とはどのようなものがよいかというと、(1)双葉が大きく、形のよいもの、(2)葉に虫食いなどのあとがないもの、(3)生育のよいものなどで、これ以外のものを間引けばよいわけです。
具体的には、双葉の形がゆがんでいたり、葉が小さいもの、葉に穴があいていたり、黒ずんでいたりするもの、株が徒長(葉や茎が間のびしてヒョロヒョロしていること)していたり、本葉の数が少なく、明らかに成長が遅いものは引き抜きます。

Q.まっすぐなダイコンができない
土を耕したり肥料をまいたりする際に、できるだけ深くよく土を耕し、細かくすることが重要です。ダイコンのような直根類の野菜は土の中に石や土の塊、堆肥の塊などがあると、根が当たって枝分かれし、形がいびつになったり二叉に分かれたりすることがあります。間引きなどの作業もていねいに行い、しっかりと土寄せすることが重要です。直根類の野菜は、苗を植え替えたり、間引き苗を移植したりしても、二叉や三叉に分かれてしまう可能性が高くなります。まっすぐなダイコンを収穫したいなら、移植は避けましょう。

◆質問・回答は、『野菜づくり徹底Q&A』(NHK出版)から一部を抜粋しています。これ1冊でお悩み解決!野菜73種の「ギモン」が満載『もっと知りたい野菜づくりQ&A』もおすすめです。

特徴

ダイコンは日本人に最もなじみ深い根菜で、栽培の歴史も古く、全国各地にさまざまな地方品種があります。ちなみに生産量、消費量とも世界トップレベルです。
根にビタミンCや消化酵素のジアスターゼを含む健康野菜で、葉も食べられ、栄養たっぷ...

種類(原種、園芸品種)

練馬ダイコン(ねりまだいこん)

練馬ダイコン(ねりまだいこん)

東京都練馬地区で栽培されている白首系品種の総称。太さ6〜7cm、長さ70cm以上にもなる大長品種は、抜くのにもひと苦労。とり遅れるとす が入りやすい。
聖護院ダイコン(しょうごいんだいこん)

聖護院ダイコン(しょうごいんだいこん)

京都の伝統野菜としておなじみの丸ダイコン。煮崩れしにくく、ふろふきやおでんにするとトロリとした食感に。丸く肥大し葉も茂るので株間は広めにとる。
打木源助ダイコン(うつぎげんすけだいこん)

打木源助ダイコン(うつぎげんすけだいこん)

石川県金沢市で、自家交雑でできた品種をもとに固定選抜してできた青首ダイコン。柔らかくて甘みがあり、煮崩れしにくい。すが入りやすいので、とり遅れないよう注意。
方領ダイコン(ほうりょうだいこん)

方領ダイコン(ほうりょうだいこん)

江戸時代から愛知県海部郡で栽培されてきた。肩太りで先端に向かって湾曲するのが特徴で、昔は曲がっているほど良品とされたそう。肉質は緻密で甘みがあり、煮物に最適。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:藤田 智(ふじた・さとし)
恵泉女学園大学人間社会学部園芸文化研究所教授。大学での指導のほか、各地で社会人を対象にした講演や菜園指導なども行う「野菜づくりの伝道師」。テレビやラジオへの出演、雑誌や書籍の執筆など、幅広く活躍している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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ダイコン(大根)のそだレポ(栽培レポート)

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