学名:Origanum majorana
和名:マジョラム 英名:sweet marjoram, knotted marjoram
その他の名前:マージョラム、マヨラナ、ノッテッド・マジョラム
科名 / 属名:シソ科 / ハナハッカ属
スイートマジョラムは、オレガノ(Origanum vulgare)と同じ仲間(Origanum属)のハーブです。細かい綿毛が生えた灰緑色の葉には、繊細な風味とタイムをやや甘くしたような香りがあります。食品から香水まで幅広く用いられる芳香は、20世紀初頭までバラ、ラベンダー、ローズマリーに次いで尊ばれていました。
花序がこぶ状なので、ノッテッド(結び目のある)・マジョラムとも呼ばれます。初夏から夏の初めに咲く白い花は小さくて目立ちませんが、丸くころころとした花序が茎にたくさんついている姿はかわいらしいものです。
料理用ハーブとして有名で、イギリスやフランス由来の料理ではオレガノよりも好まれ、イタリア料理でもよく使うハーブの一つです。乾燥させると香りがややスパイシーに変化するため、一度は自分で育てたフレッシュな葉を使ってみることをおすすめします。デリケートな香りですから、長時間加熱する料理では調理の仕上げに加えます。たくさん収穫したときには、乾燥させた小枝を漬け込んで香りのよいハーブビネガーやハーブオイルにしたり、生の葉を刻んでバターに練り込んでハーブバターをつくって冷凍したりして、保存することもできます。通常量の食用は安全と考えられています。
ヨーロッパでは古くから民間薬として使われ、内用で気管支の症状や緊張性頭痛、消化不良などに、外用で筋肉痛や関節痛に使われます。ただし、危険性が示唆されているため、妊娠中の女性や子どもが過剰に摂取することは避けます。
開花期の地上部を水蒸気蒸留して得られる精油は、鎮静作用があるとしてアロマテラピーで使用されます。主に、オイルマッサージや芳香浴でストレスによる症状や不眠などに役立てられます。
寒さにはやや弱いので、秋に鉢上げして室内で冬越しさせたり、寒冷地では一年草として栽培したりします。キッチンの窓辺で育てると、冬から春まで新鮮で柔らかい葉を利用できます。霜が降りる程度の気温には耐えられるため、関東地方以西では株元をわらなどで保護すれば、タネをまいて2回目の冬からは庭で冬越しさせることもできます。
古くから広く利用されてきたためか、特にヨーロッパでは同属のオレガノ(O. vulgare)やポットマジョラム(O. onites)と区別されずに、まとめてマージョラムと呼ばれるなどの混同が見られます。
<スイートマジョラムの利用法>
飲食用:ハーブティー、サラダ、チーズ、肉・卵料理、トマトソース
香料用:精油/アロマテラピー、食品用香料、化粧品、男性用香水
クラフト用:香りの花束、ポプリ、匂い袋、ハーブ枕、ドライフラワー
園芸用:花壇の縁取り、キッチンガーデン、コンテナ栽培
薬用:茶剤、入浴剤
園芸分類 | 草花,ハーブ | ||
---|---|---|---|
形態 | 多年草(一年草扱いすることもある) | 原産地 | キプロス、トルコ |
草丈/樹高 | 20~40cm | 開花期 | 6月~7月/収穫期:通年(室内で冬越し) |
花色 | 白 | 栽培難易度(1~5) | |
耐寒性 | やや弱い | 耐暑性 | やや弱い |
特性・用途 | 香りがある,常緑性(室内で冬越しの場合) | ||
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