学名:Borago officinalis
和名:ルリヂシャ 英名:borage
その他の名前:スターフラワー、ルリジサ、ルリジシャ
科名 / 属名:ムラサキ科 / ルリヂシャ属
ボリジは、透明感のある青い星形の花が印象的な一年草です。白い毛に覆われた葉や茎には、キュウリのような香りがあります。古くは、気分を明るくして勇気を与えてくれる薬草と考えられていました。1980年代に、タネから得られるオイルには健康によい必須脂肪酸のガンマリノレン酸が約20%も含まれることが確認され、高価な月見草オイルの代用品として使われています。
咲き始めの花はピンク色で、しだいに涼しげなスカイブルーに変わります。エディブルフラワーとして、フレッシュな花の萼を外してサラダに散らしたり、砂糖漬けにしてケーキを飾ったり、氷に閉じ込めて冷たい飲み物に浮かべたりします。
若い茎葉は少量ならサラダや天ぷらなどで食べることができるため、野菜のタネとしても市販されています。ただし、ボリジを含むムラサキ科の仲間は微量のピロリジジンアルカロイドを含有することから、現在では、ボリジの葉を常用または大量に飲食・薬用にすることは安全性に疑問があるとされます(タネのオイルには含まれません)。また、茎葉に生える剛毛には、かぶれる人もいるので注意してください。
ボリジはコンパニオンプランツとしても知られ、近くに植えた植物にマメコガネがつくのを防ぐといわれます。また、イチゴの実つきをよくするという説もあり、キッチンガーデンに植えてみたいハーブの一つです。
丈夫で寒さには比較的強く、冬はロゼットの状態で過ごします。こぼれダネでよくふえ、初夏に咲いた花のタネが発芽して、その年の秋に開花することもあります。余分な苗やタネとりがすんだ株は抜いて、堆肥化するのがおすすめです。
純白の花をつける品種‘アルバ’は、白くけぶるような茎や葉と相まって美しく、英国のシシングハースト城のホワイトガーデンに植えられていることでも有名です。
<ボリジの利用法>
飲食用:花/アイスキューブ、砂糖漬け
クラフト用:花束
園芸用:花壇、コンパニオンプランツ、養蜂植物
薬用:外用で湿布剤、洗口剤、花の浸剤を洗眼剤に
園芸分類 | 草花,ハーブ | ||
---|---|---|---|
形態 | 一年草 | 原産地 | ヨーロッパ |
草丈/樹高 | 30~100cm | 開花期 | 4月中旬~7月/収穫期:3月~5月(葉)、4月中旬~7月(花) |
花色 | 青,白 | 栽培難易度(1~5) | |
耐寒性 | 強い | 耐暑性 | やや弱い |
特性・用途 | 香りがある,開花期が長い,養蜂植物,耐寒性が強い,初心者でも育てやすい | ||
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