学名:Rosmarinus officinalis
和名:マンネンロウ(迷迭香) 英名:rosemary
科名 / 属名:シソ科 / マンネンロウ属(ロスマリヌス属)
ローズマリーは、葉に爽快で力強い香りのある常緑低木で、古くから人々の暮らしに利用されてきました。料理や香料に使われるばかりでなく、古代ギリシャ時代から記憶や思い出の象徴とされ、学生がこの枝葉でつくった花冠をかぶって学んだと伝えられます。また、悪魔から守る神秘的な力をもつとされ、葬儀の際に棺の上に小枝をのせたり、花嫁の冠に編み込んだりしました。
薬用としては、葉の浸出液が強壮剤や収れん剤などに処方されたり、リウマチや外傷に外用されたりするなど、重宝な薬草として栽培されてきました。強力な抗酸化成分であるロスマリン酸を含有することが発見され、若返りのハーブとしての古くからの評判が再認識されつつあります。種類がとても多いローズマリーですが、どの種類でも薬効はほぼ同様であると考えられます。
花色、葉色などのバリエーションが豊富なのも魅力の一つで、種類により立ち性、ほふく性、その中間の樹形があります。いずれも常緑で、秋から春までたくさんの小さな花が咲き続けます。立ち性の大きく育つものは高さ2mほどに伸びますが、支柱に誘引して好みの形に仕立てることもできます。種類を選ぶことでコンテナ栽培、ハンギング仕立て、グラウンドカバーなどにも利用できる、育てやすいハーブです。
いつでも利用できる常緑樹であるうえに、料理、美容、芳香剤、薬用など、ハーブのなかでも特に幅広い用途があるため、庭に1株あると便利です。属名(Rosmarinus)がラテン語のros(露)+marinus(海の)に由来するように、元来、海岸に自生する植物なので塩害がある地域にもおすすめです。
<ローズマリーの利用法>
飲食用:ハーブティー、肉料理・焼き菓子の香りづけなど
香料用:アロマテラピー、ポプリ、入浴剤など
クラフト用:リース、花束など
園芸用:生け垣、グラウンドカバー、トピアリーなど品種の特性に応じて
薬用:チンキ剤、湿布剤など
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園芸分類 | 庭木・花木,ハーブ | ||
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形態 | 低木 | 原産地 | 地中海沿岸地方 |
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草丈/樹高 | 30~200cm(品種による) | 開花期 | 11月~5月(種類により夏も咲くものがある)/収穫期:4月~11月(冬も控えめなら可) |
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花色 | 青,白,ピンク,薄紫 | 栽培難易度(1~5) | ![]() |
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耐寒性 | 普通 | 耐暑性 | 強い |
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特性・用途 | 常緑性,香りがある,開花期が長い,生け垣向き,初心者でも育てやすい,グラウンドカバーにできる | ||
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