ユズ類
お気に入りに登録する

ユズ類の育て方・栽培方法

ユズ類
ユズ‘多田錦’
ユズ類
ハナユ
ユズ類
スダチ

クリックすると拡大します

栽培カレンダー

基本データ

園芸分類 果樹
形態 中高木 原産地 中国、日本など
草丈/樹高 1.5m以上 収穫期 9月上旬~12月下旬
受粉樹 不要 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通 耐暑性 強い
特性・用途 常緑性,初心者でも育てやすい

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

日光を好むので、庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場とも日当たり良好な場所を選びます。

水やり

鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。庭植えの場合は、土質や種類にもよりますが、幼木を早く大きくするには、夏に水やりして夏枝をよく伸長させることが大切です。

肥料

庭植えは3月と10月に、鉢植えは3月、6月、10月に、有機質肥料か速効性化成肥料を施します。

病気と害虫

病気:特に問題になるものはありません。

害虫:カイガラムシ類、アブラムシ類、カミキリムシ、エカキムシなど
害虫では、カイガラムシ類、アブラムシ類、カミキリムシ、エカキムシなどに注意が必要です。なかでも、幼木を早く大きくするには、エカキムシの防除は欠かせません。

用土(鉢植え)

水はけ、水もちのよいことが大切で、この条件さえ満たせば、土はあまり選びません。一般的な市販の用土を用いる場合は、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。

植えつけ、 植え替え

適期は3月下旬から4月中旬です。鉢植えの植え替えは、根詰まりを防ぎ、通気をよくするのが目的です。鉢の大きさ、生育具合にもよりますが、柑橘類は細根が多いので、通常2年に1回は必要です。

ふやし方

つぎ木:3月中旬から5月上旬の休眠枝つぎ、8月中・下旬の芽つぎでふやします。台木は一般にカラタチを用います。

主な作業

剪定:基本的に収穫後の3月上旬から4月上旬にかけて行います。樹形は一般の果樹同様、開心自然形とし、ゆったりとした樹冠内部まで日がよく当たる樹形をつくります。毎年コンスタントに結実させるには、果実を収穫したあとである果柄枝と春枝などがほどよく交じり合っているような木にすることが大切です。前年にあまり結実しなかった木では、夏秋枝の一部を春枝のところまで切り戻して、予備枝をつくることが大切です。この剪定は、できれば10月ごろ行います。

摘果:未熟なうちから果汁を利用できるので、摘果を兼ねて早くから果実を利用します。

収穫・貯蔵:品種により熟期が異なるので、それぞれの品種で適期に収穫します。多くは果汁の酸味を利用するので、果汁が多くなったら、酸味が少なくならないうちに収穫します。使いきれない場合は、冷蔵庫で保存します。スダチなどは、収穫後、果皮がしんなりするまで水分を抜いてから貯蔵すると、長もちします。

特徴

ユズ類として、レモンやダイダイなどを除く、ユズやスダチ、カボス、シークヮーサーなどの調理用の柑橘類をここにまとめました。これらが2~3種あると重宝します。柑橘類のなかではとくに耐寒性が強く、広い地域で栽培が可能です。栽培も容易です。

種類(原種、園芸品種)

ユズ‘木頭(きとう)ユズ’


Citrus junos
大果系のユズとして知られている。
ユズ‘多田錦’

ユズ‘多田錦’


Citrus junos
タネなしユズ。果実は小さいが、タネがないので、使い勝手がよく、果汁も豊富。また、隔年結果せず、よくなる。
スダチ

スダチ


Citrus sudachi
一般に、果皮がまだ緑色のうちに利用される。産地ではタネなしなど、いくつかの系統が選抜されているが、一般には流通していない。
カボス

カボス


Citrus sphaerocarpa
一般に、果皮がまだ緑色のうちに利用される。スダチ同様、産地ではいくつかの系統が選抜されているが、一般には流通していない。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:大坪孝之(おおつぼ・たかゆき)
元東京農業大学助教授。現在は東京農業大学グリーンアカデミー講師。ウメ、リンゴ、柑橘類などの主要果樹はもとより、ブルーベリー、スターフルーツなど小果樹や熱帯果樹にいたるまで、果樹全般にわたり栽培研究の指導を行う。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

さらに詳しく知りたい方におすすめの本

50種以上のかんきつ類を徹底紹介!
鉢植えでも育てられる!

栽培が難しいと思われがちなかんきつ類。「1株で結実する」「病害虫の被害が少ない」など、実は育てやすい面もある。大きな果実を収穫する喜びは、ほかの果樹では味わえない満足感! 丁寧な解説で、かんきつ類のほぼすべてが育てられるようになる一冊。

ユズ類のそだレポ(栽培レポート)

写真を見る

ユズ類に関する記事

この植物名が含まれる園芸日記過去1年間

関連するコミュニティ

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

ピックアップ
定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!