オリエンタルポピー
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オリエンタルポピーの育て方・栽培方法

オリエンタルポピー
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栽培カレンダー

基本データ

園芸分類 草花
形態 多年草 原産地 西南アジア(トルコ、イランなど)
草丈/樹高 60~100cm 開花期 5月~6月
花色 赤,オレンジ,ピンク,白,複色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 弱い(多湿に弱い)
特性・用途 落葉性,耐寒性が強い

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

自生地は乾燥した草原などで、寒さには強く、高温多湿を嫌います。鉢植えもできますが、本来の花の大きさやボリューム感が出ないので、庭植えが適しています。数年間は植えたままにして株を大きく育てることが、よい花を咲かせるポイントです。
冷涼地では栽培しやすいのですが、平地や暖地では、できるだけ水はけをよくしておくことが大切です。水はけをよくするには、庭土に山砂や鹿沼土を混ぜておきます。また、株が混みすぎないようにしておきます。日当たりを好みますが、地上部が枯れて休眠する夏の間は、地温が上がらないように、ほかの草花などで日陰にしておくと株が長もちします。秋に涼しくなって新葉が出てきたら、よく日に当てて肥料を施し、株を太らせます。

水やり

庭植えでは、数年間は植えっぱなしで、水やりも不要です。

肥料

肥料分が多いと根腐れなどを起こし、株が枯れやすくなります。秋の新葉が展開する時期に化成肥料や液体肥料を施し、春以降気温が上昇するときには、肥料分が残らないようにしておきます。

病気と害虫

病気:高温多湿の蒸れに注意すれば、ほとんど見られません。

害虫:ほとんど見られません。

用土(鉢植え)

冷涼地では、それほど用土を選ばずに栽培できます。用土は水はけをよくしておくことが大切で、一般の草花用培養土を利用する場合は、山砂や鹿沼土などを3割くらい混ぜて使用します。鉢は6号以上のものを使います。ただし、庭植えほど大きな花は咲きません。

植えつけ、 植え替え

植えつけ:3月から4月、10月から11月にポット苗を植えつけます。日当たり、水はけのよい場所に、腐葉土を混ぜて深く耕して植えつけます。夏の間は、グラウンドカバープランツなどのほかの草花で覆い、株元に直射日光が当たらないようにしておくのが安全です。

植え替え:太いゴボウ根が地中深く伸びるので、数年間は植えたままにしておきます。土が硬くなったり水はけが悪くなったりしたら、土壌改良を行い、植え直します。

ふやし方

タネまき:3月から4月、10月から11月にポットなどにまきます。タネまき専用土など肥料分の少ない用土を用います。タネが細かいので、まきすぎて混みすぎないよう注意します。タネは好光性なので、覆土はごく薄くします。本葉が開いたら薄い液体肥料を施します。開花まで2~3年かかります。
栄養系の品種では、タネが実らなかったり、タネをまいても元の花と違う花が咲いたりするので、根伏せでふやします。

根伏せ:秋涼しくなる10月から11月になってから行います。鉛筆くらいの太さの根が利用しやすく、3~5cmに切り取って、鉢やポットに2cmくらいの深さで横向きに伏せておきます。葉が開いたらポットに植えて育苗し、春に植えつけます。順調に生育すれば、次の年に開花します。

株分け:大株は、10月から11月に株分けも可能です。

主な作業

花茎の切り取り:開花後、実の状態を観賞することもできますが、枯れてきたら花茎をつけ根から切り取ります。

特徴

オリエンタルポピーは大型の宿根草で、ボタンかシャクヤクを思わせるような豪華な花を咲かせます。花径は大きなものでは20cm近くになり、色彩が鮮やかなので、遠くからでもよく目立ちます。特に、大株になると何輪もの花が林立し、圧倒されるような迫力が...

種類(原種、園芸品種)

一重咲き

最も一般的で、花が朱赤の‘ブリリアント’をはじめとして多数の品種がある。花弁の基部に黒いブロッチが入るものが多い。

八重咲き、半八重咲き

花にボリューム感がある。品種や株の栄養状態で弁数は異なる。品種は‘ハーベスト・ムーン’などがある。

フリンジ咲き

花弁の縁が細かく切れ込み、にぎやかな印象で咲く。花形は中間型や、波打つようなフリル咲きまで多様。‘ピンク・ラッフル’などがある。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:小黒 晃(おぐろ・あきら)
種苗会社ミヨシで、主に宿根草の導入、試作に携わっている。また、一般公開をしている宿根草ガーデンの管理を担当している。日本における、宿根草全般の栽培特性に造詣が深い。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

オリエンタルポピーのそだレポ(栽培レポート)

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