ケラトスティグマ
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ケラトスティグマの育て方・栽培方法

ケラトスティグマ
ケラトスティグマ

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栽培カレンダー

基本データ

園芸分類 草花
形態 多年草,低木 原産地 中国西部、ヒマラヤ、エチオピア
草丈/樹高 20~100cm 開花期 7月~10月
花色 青紫 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 落葉性または常緑性,初心者でも育てやすい,グラウンドカバーにできる

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

ほとんど放任でもよいくらいで、日なたから半日陰まで、水はけのよいところであれば栽培は容易です。石組みの間やわずかなすき間でも生育します。庭植えでは冬越しも容易ですが、鉢植えの場合は、鉢の中まで凍結しないよう防寒が必要です。
ルリマツリモドキは、地下茎が伸びて繁殖力も旺盛です。乾燥にも強く、逆に多肥多湿では根腐れしやすくなります。

水やり

庭植えでは、根づいてしまえば水やりは不要です。
鉢植えは、極端に乾燥させないようにして、用土が乾き始めたら、たっぷりと水を与えます。開花中は、乾燥させると花がすぐにしぼんでしまうので、特に水切れに注意します。

肥料

庭植えでは、ほとんど必要ありません。
鉢植えでは、肥料不足だと花つきが悪くなります。生育期間中の春から秋までは、月に1回くらい置き肥をするか、月に3回くらい液体肥料を施しておくと、新芽の伸びがよく、枝数も多くなり、花がたくさん咲くようになります。

病気と害虫

病気:ほとんど見られませんが、水はけが悪くて多湿だと、根腐れを起こしやすくなります。

害虫:アブラムシ
アブラムシがつくことがあるので、見つけしだい防除します。

用土(鉢植え)

水はけのよいものであれば用土はあまり選ばず、一般の草花用培養土が利用できます。水はけが悪いと根腐れを起こしやすくなるので、赤玉土5、鹿沼土2、腐葉土3の配合などを目安にするとよいでしょう。

植えつけ、 植え替え

植えつけ:春から秋まで、生育期間中はいつでも植えつけ可能です。寒冷地では、秋は早めに植えて、しっかりと根づかせます。
庭植えでは、植え場所に腐葉土などを混ぜてよく耕しておき、根づくまでは乾燥させないよう、様子を見て水やりをします。
鉢植えやコンテナの寄せ植えにも利用しやすく、9cmくらいの小鉢から尺鉢まで、いろいろな大きさに仕立てられます。

植え替え:庭植えでは、植えっぱなしで手がかかりません。ルリマツリモドキは、地下茎で広がるので、ときどき間引いたり地中に枠を入れたりして、必要に応じて生育域を制限しておきます。低木状の種類は、ほかの庭木と同じ扱いです。
鉢植えでは、根詰まりして花つきが悪くなるので、1~2年おきに植え替えます。春か秋に、根をほぐして古い土を落とし、新しい用土で植え直します。

ふやし方

さし芽:さし芽で容易にふやせます。5月から9月の生育期間中ならいつでもよく、元気のよい若い新芽を切ってさします。

株分け:ルリマツリモドキは、地下茎を分けてふやすこともできます。適期は4月から6月、9月から10月です。

タネまき:ウィルモチアナム種などでは、タネも実るので、これをまいて育てることもできます。

主な作業

切り戻し:ルリマツリモドキでは、11月から12月に茎が枯れてきたら、地上部を刈り取っておきます。

刈り込み、枝すかし:低木状の種類は、草姿を見ながら刈り込みや枝すかしを行います。古くなって老化した枝は生育の勢いが悪いので、刈り込んで新しい枝に更新していきます。冬は、枝を残しても、宿根草のように刈り込んでも、どちらでもかまいません。

特徴

ケラトスティグマ属(Ceratostigma)には8種があり、冬に地上部が枯れる草本性のものと、茎が残って低木状になるものがあります。
最も一般的な種類はルリマツリモドキ(C. plumbaginoides)で、中国西部が原産の...

種類(原種、園芸品種)

ルリマツリモドキ

ルリマツリモドキ


Ceratostigma plumbaginoides
冬は地上部が枯れる宿根草。今のところ園芸品種はない。

ケラトスティグマ・グリフィチー


Ceratostigma griffithii
和名はブータンルリマツリ。中国西部からチベット原産。茎は1mくらい伸び、やや枝垂れる。花は主に秋。常緑性で冬期は葉が赤く色づく。

ケラトスティグマ・ウィルモチアナム


Ceratostigma willmottianum
和名はアルタイルリマツリ。中国西部からチベット原産。茎は1mくらいになり、よく枝分かれして、こんもりと茂る。花期も長い。英国では、園芸品種の‘フォレスト・ブルー’が育成され普及している。

ケラトスティグマ・ウィルモチアナム‘デザート・スカイ’


Ceratostigma willmottianum ‘Desert Skies’
ウィルモチアナム種の品種。黄金葉が美しく、カラーリーフプランツとして利用される。青紫色の花とのコントラストもよい。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:小黒 晃(おぐろ・あきら)
種苗会社ミヨシで、主に宿根草の導入、試作に携わっている。また、一般公開をしている宿根草ガーデンの管理を担当している。日本における、宿根草全般の栽培特性に造詣が深い。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

ケラトスティグマのそだレポ(栽培レポート)

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