ニューサイラン
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ニューサイランの基本情報

学名:Phormium

科名 / 属名:キジカクシ科(クサスギカズラ科) / フォルミウム属(マオラン属)

ニューサイラン
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ニューサイランとは

特徴

ニューサイランは、狭義にはフォルミウム・テナックス(Phormium tenax)のことですが、同属のフォルミウム・クッキアナム(P. cookianum)と、両者の交配種も含めてニューサイランと呼ばれています。
すらっとした長い葉を株元から扇状につける多年草です。葉から繊維を採り、織物やマット、漁網をつくるほか、根を焼いてすりつぶしてシップ剤にしたり、花茎でいかだを組んだり、花から蜜を採るなど、非常に有用な植物で、原産地であるニュージーランドでは経済を支える重要作物となっています。
日本では、草姿が美しいので園芸植物として庭園などで観賞するほか、葉を折り曲げたり、裂いたりしてアレンジしやすいことから、生け花やフラワーアレンジメントなどに利用することが多いようです。夏に、葉の間から長い花茎を伸ばし、暗赤色もしくは黄色の花穂をつけます。葉は、クリーム色や黄色の斑入りのほか、銅葉や紫葉、赤葉など多彩で、多くの園芸品種があります。寄せ植えのアクセントとして用いられ、立体感と高さを引き出します。

※科名:ユリ科で分類される場合もあります。

基本データ

園芸分類 グラス,観葉植物
形態 多年草 原産地 ニュージーランド
草丈/樹高 60cm~3m(花茎は1~5m) 栽培難易度(1~5)
耐寒性 やや弱い~強い(品種による) 耐暑性 普通
特性・用途 常緑性,カラーリーフ
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • フォルミウム・テナックス

    Phormium tenax
    狭義のニューサイランで、マオラン、ニュージーランドアサとも呼ばれる。耐寒性が強く、−10℃くらいまで耐える。矮性品種、クリーム色あるいは黄色の斑入り葉、紫葉など、多くの園芸品種がある。
  • フォルミウム・クッキアナム

    Phormium cookianum
    フォルミウム・テナックスよりもやや小型で、葉は薄く、すらっとした草姿。カラフルな葉色が多い。(写真は‘ブラック・アダー’)
  • フォルミウム‘レインボーチーフ’

    Phormium ‘Rainbow Chief’
    葉は長さ60〜90cmで、赤紫色に鮮赤色の覆輪。
  • フォルミウム‘レインボーメイデン’

    Phormium ‘Rainbow Maiden’
    葉は長さ60〜90cm。基部のほうは明るい緑色で、先端に向かうにつれ赤みを帯び、暗赤色の覆輪が入る。葉先が弓なりに枝垂れる。
  • フォルミウム‘レインボーサンライズ’

    Phormium ‘Rainbow Sunrise’
    葉は長さ60〜80cmで、ピンク色の地色に緑色の覆輪と、赤や緑色の縞が入る。やや小型で、葉が直立しやすい。

育て方・栽培方法

ニューサイランの栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:島田有紀子(しまだ・ゆきこ)
広島市植物公園に勤務。ベゴニアやペラルゴニウムの仲間などを担当し、保有する豊富な野生種をもとに、耐暑性、耐寒性のあるベゴニアの育種に取り組む。それにとどまらず、幅広い植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

ニューサイランのそだレポ(栽培レポート)

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