ヒナゲシ
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ヒナゲシの基本情報

学名:Papaver rhoeas
和名:ヒナゲシ(雛芥子)
その他の名前:虞美人草

科名 / 属名:ケシ科 / ケシ属

ヒナゲシ
シャーレー・ポピー
ヒナゲシ
シャーレー・ポピー
ヒナゲシ
シャーレー・ポピー

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ヒナゲシとは

特徴

ヒナゲシは、薄い和紙でつくったようなしわのある花弁が、風に揺られる姿に風情があります。毛の生えた蕾は、初めは下を向いており、咲くときに上を向き、蕾の先端が2つに割れて花が咲きます。基本の花弁数は4枚ですが、八重咲きもあります。
育苗はやや難しいのですが、植えつけ後は丈夫であまり手がかかりません。ヨーロッパではコムギ畑に生える雑草として扱われるほど繁殖力も旺盛で、日本でも日当たりがよく、乾燥した場所であれば、こぼれダネでもふえます。
虞美人草と呼ばれるのは、中国の項羽と劉邦の最後の戦いのとき、項羽の寵愛を受けた虞妃(虞美人)が自害し、その傍らからヒナゲシの花が咲いたという言い伝えに由来します。
ケシというと、果実からモルヒネの原料(阿片)がとれて違法になるのではと心配されるかもしれませんが、ヒナゲシからはとれないので栽培することができます。

基本データ

園芸分類 草花
形態 一年草 原産地 ヨーロッパ中部
草丈/樹高 15~80cm 開花期 4月中旬~7月中旬
花色 白,赤,ピンク,複色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 弱い
特性・用途 開花期が長い
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • シャーレー・ポピー

    Papaver rhoeas cv.
    イギリスのコーンウォール州シャーレー(Shirley)に住んでいた牧師が選抜を繰り返して1880年ごろに育成した品種。現在栽培されるほとんどが本品種。花つきがよい。
  • リシリヒナゲシ(利尻雛芥子)

    Papaver fauriei
    北海道以北で見ることができる小型のヒナゲシ。夏に咲く。リシリヒナゲシは利尻島の砂礫地で見られるという。園芸的には山野草として楽しまれている。短命なのでタネをとって株を維持するのがポイント。

育て方・栽培方法

ヒナゲシの栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:島田有紀子(しまだ・ゆきこ)
広島市植物公園に勤務。ベゴニアやペラルゴニウムの仲間などを担当し、保有する豊富な野生種をもとに、耐暑性、耐寒性のあるベゴニアの育種に取り組む。それにとどまらず、幅広い植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

ヒナゲシのそだレポ(栽培レポート)

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