ヘデラ(アイビー)
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ヘデラ(アイビー)の育て方・栽培方法

ヘデラ(アイビー)
オカメヅタ
ヘデラ(アイビー)
ヘデラ(アイビー)
セイヨウキヅタ‘白雪姫’

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栽培カレンダー

基本データ

園芸分類 観葉植物
形態 つる植物 原産地 北アフリカ、ヨーロッパ、アジア
草丈/樹高 つるは長さ10m以上になる 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通~強い(種類による) 耐暑性 強い
特性・用途 つる性,耐寒性が強い,日陰でも育つ,初心者でも育てやすい,グラウンドカバーにできる,常緑性

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

午前中、日が当たる程度の半日陰で育てます。斑入りの品種は、夏に強い日ざしで葉焼けしやすいので注意します。まったく日が当たらない建物の北側でも育ちますが、徒長しやすいうえ、斑入り品種では斑がはっきり出ないなど、きれいに育たないことがあります。

水やり

鉢土が乾いたら、たっぷりと水やりします。庭植えなら放任できますが、干ばつでカラカラに乾いたようなときはしっかり水やりしてください。

肥料

無肥料でも育ちますが、鉢植えでみずみずしい葉を次々に展開させるには肥料が必要です。寄せ植えなどであまり繁茂してほしくないときは、緩効性化成肥料の元肥のみとし、追肥は施しません。ヘデラだけの鉢植えを楽しむ場合は定期的に追肥(置き肥、液体肥料など)するなど、目的によって調整しましょう。

病気と害虫

病気:すす病、炭そ病
すす病は、アブラムシの排せつ物にすす状のカビがついて黒く汚れます。風通しが悪いときや湿度が高いときに発生しやすいです。まずはアブラムシの発生を抑えるようにしましょう。
炭そ病は、葉に褐色の円い病斑ができます。日当たりや風通しが悪いとき、湿度が高いとき、土壌の水はけが悪いときに発生しやすいので、適宜刈り込んで風通しをよくしましょう。

害虫:アブラムシ、カイガラムシ
アブラムシは、体長2~4mmの小さな虫で、春から秋に茎に群生することがあります。見つけしだい駆除します。
カイガラムシは、枝葉が茂りすぎて風通しが悪いときに発生しやすいので、適宜刈り込んで風通しをよくしましょう。

用土(鉢植え)

水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。例えば赤玉土小粒6、腐葉土4の割合で配合した用土などを用います。

植えつけ、 植え替え

冬を除いて植えつけ、植え替えができます。コンテナの寄せ植えのグリーンとして用いられることが多いですが、花苗よりも繁茂してやがてヘデラだけになることがあるので、1つのコンテナに1~2株程度とし、繁茂しすぎたら、茎を切り戻すとともに根も切り詰めて植え替えます。

ふやし方

さし木:3月下旬から4月下旬と9月下旬から10月上旬に行います。茎を2~3節(10cmくらい)つけて切り、下葉を落として、土(種類は選ばない)や水にさすと、10日程度で発根します。

主な作業

切り戻し:斑入り品種は、ときに緑葉が出て斑が消えてしまうことがあるので、そのような場合は緑葉の枝を切り落とします。しかし、斑入り葉が乏しい場合は緑葉の枝も少し残しておくなど、バランスを見ながら切り戻します。また、茂りすぎたら適宜切り戻しを行いますが、葉のない木質化した枝の部分で切るような強剪定は避けましょう。

特徴

ヘデラの仲間のなかで園芸的に多く利用されるのは、セイヨウキヅタ(ヘデラ・へリックス Hedera helix)を筆頭に、キヅタ(H. rhombea)とオカメヅタ(H. canariensis)で、園芸品種が数百にも及ぶバラエティ豊かな植物...

種類(原種、園芸品種)

セイヨウキヅタ(ヘデラ・へリックス)

セイヨウキヅタ(ヘデラ・へリックス)


Hedera helix
最も利用されている種。グラウンドカバーのほか、室内の観葉植物としても利用される。葉形や葉色(斑)などがバラエティに富み、多数の園芸品種がある。
オカメヅタ(ヘデラ・カナリエンシス)

オカメヅタ(ヘデラ・カナリエンシス)


Hedera canariensis
和名カナリーキヅタ。カナリア諸島、マデイラ諸島、北アフリカ原産。斑入りの園芸品種‘Variegata’が緑地帯や壁面緑化に用いられる。セイヨウキヅタに比べると耐寒性がやや弱い。
コルシカキヅタ(ヘデラ・コルシカ)

コルシカキヅタ(ヘデラ・コルシカ)


Hedera colchica
小アジア、イラン、コーカサス原産。葉は大きく円みを帯びている。変種のデンタータ(H. colchica var. dentata)や‘サルファー・ハート’(H. colchica‘Sulphur Heart’)などがある。

キヅタ


Hedera rhombea
日本、朝鮮半島南部、台湾の山野に自生。30〜40mにも伸びる。耐寒性が強く、壁面緑化に多く用いられる。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:島田有紀子(しまだ・ゆきこ)
広島市植物公園に勤務。ベゴニアやペラルゴニウムの仲間などを担当し、保有する豊富な野生種をもとに、耐暑性、耐寒性のあるベゴニアの育種に取り組む。それにとどまらず、幅広い植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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ヘデラ(アイビー)のそだレポ(栽培レポート)

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